アイスクリームは甘いのに意外と虫歯にならない!? その理由と上手な与え方

大人も子供も大好きな、冷たくて甘いアイスクリーム。特に気温の高い夏場はおいしく感じるものですよね。
しかし、アイスクリームには砂糖がたっぷり使われているので、子供に与えるのはちょっと心配……と感じる人も多いでしょう。
ところが、アイスクリームはお菓子の中では意外と虫歯になりにくいものなのです。
その理由と、上手な与え方について説明します。

アイスクリームが虫歯になりにくい理由

アイスクリームには砂糖がたっぷり入っているにも関わらず、なぜ虫歯になりにくいのでしょうか?
それは、口の中でさらりと溶けて、すぐになくなってしまうからです。
歯の表面に糖分が付着しても、唾液ですぐに洗い流してしまえばミュータンス菌が酸を作り出す暇がないので、虫歯にならないのですね。

ただし、アイスの中にチョコチップやクッキーなどの入ったものは別です。
これらのお菓子は口の中に長く留まり、ミュータンス菌のエサになるので、アイスそのものがすぐに溶けるからといって安心はできません。
子供に与えるならできるだけシンプルなアイスが良いですが、どうしても食べたがる場合は後で歯磨きをさせるようにしてください。

アイスクリームの上手な与え方

子供にアイスクリームを食べさせるなら、夜は避けて日中に与えるようにしましょう。お風呂上りは体温が上がっているので冷たいものを食べたくなりますが、夜は昼間よりも唾液の量が減っているので、虫歯になるリスクが高くなってしまいます。湯冷ましに与えるなら、糖分を含まない麦茶やお水が良いですね。

唾液の多い昼間に食べさせる場合でも、できればすぐに飲み物を飲ませたり、うがいをさせたりして、歯に付着した糖分を洗い流すようにしましょう。キシリトール入りのガムを噛ませるのもオススメですよ。

そして、最初に量を決めて、だらだらと食べさせないことも大切です。子供は「もっと、もっと」と欲しがりますが、いつまでも食べていると口の中に糖分が残る時間が長くなるので、最初に約束した量以上はあげないようにしましょう。

アイスクリームを食べさせるのは何歳から?

アイスクリームは小さな子供でも食べやすいものですが、ミュータンス菌の感染リスクが最も高い2歳7ヶ月頃まではできるだけ食べさせないようにしたほうが安心です。病院でもらった薬を混ぜるのに使う程度ならともかく、おやつとしてあげるのは3歳以後にしましょう。そもそも、冷たくて胃腸に負担をかけやすいアイスクリームは、小さな子供が食べるには向きませんよね。

3歳のお誕生日を迎えるまでは、アイスクリームより水道水で冷たく冷やした果物のほうがオススメです。ガラスの器に盛ってあげれば見た目でも涼を感じられるし、果物に含まれる繊維質が歯の汚れを絡め取ってくれるので虫歯予防に最適です。ただし、歯と歯の間に挟まったままだと虫歯になる可能性があるので、食べた後は軽く歯磨きをさせるようにしましょう。

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おわりに

アイスクリームが虫歯になりにくい理由や、上手な与え方についていかがでしたか?
3歳頃までの子供にはできるだけ与えないほうが良いですが、それ以後なら与える時間や量に気を付ければそれほど虫歯の心配をする必要はないでしょう。ただし、トッピングのしてあるものは口の中に残りやすいので、子供には避けたほうが無難です。