乳歯が永久歯に生え変わる時期には、個人差があります。
平均的な生え変わりの時期は6歳頃から12歳頃ですから、ちょうど小学校入学前から小学校卒業までの時期です。
一番早く抜けるのは下の前歯、そして一番早く生えてくるのは奥歯です。
この約6年間という長い期間をかけて、14歳頃までには全ての歯が永久歯(親知らずは別です)に生え変わります。
ここでは、抜けた乳歯の保存の仕方、100均を利用して乳歯ケースを安くそして可愛く手作りする方法、市販の乳歯ケースの比較、そして最先端医療による活用方法まで、幅広くご紹介します。
乳歯が抜けたらどうする?
「抜けた乳歯をみんなはどうしているのでしょうか?」
こんな質問をネットで目にする方も多いはずです。
昔だったら、屋根の上に投げたり、縁の下に投げるという風習が日本にはありました。
しかし、現在はマンションで生活している方も多く、全ての方がその風習に沿うわけにはいきません。
この項では、最近主流である乳歯の処理方法や、保存方法について詳しくみていきましょう。
乳歯ケースを購入し保存する
乳歯ケース(歯庫)を購入して抜けた乳歯を保存する方法は、世界中でもトレンドになっています。
海外では、祖父母が乳歯ケースを買ってプレゼントしてくれるケースが多くあります。
祖父母たちは、孫の誕生日プレゼントや出産祝いプレゼントとして、抜けた乳歯をずっと保存できるトゥースボックス(Tooth Box)、あるいはティースボックス(Teeth Box)という木箱に名前を入れ、特別なものとして贈ります。
乳歯が生え変わるというライフイベントは、人生に一度きりです。
そのため、子どもの成長の記録や記念として、歯を保存するのです。
日本でも、乳歯ケースは好評を博しています。
生後間もない時期の赤ちゃんの手形足型を、記録として残すのと同じような感覚です。
手足は成長して大きくなるので、インクや粘土で型をとって印として残しますが、乳歯は抜けてくれるので手間がかからず、そのまま保存できます。
乳歯ケースはネットショップでも売られています。
おすすめは、名入れができる桐箱の乳歯ケース(日本製)です。
サイズオーダーにも対応していて、楽天市場のランキングでは一番の人気商品となっています。
オーダーメイド名入れサービスは良い記念品にもなるため、お祝いギフトとしても、出産祝いプレゼントとしても喜ばれています。
送料無料の商品も多数あるため、お得に活用できるサービスです。
乳歯ケースを手作りし保存する
自分で乳歯ケースを購入するとなると、その価格が気になります。
市販されている乳歯ケース、特に桐製や木箱になると3000円以上する製品がほとんどです。
できれば費用を安く抑えたい、そんな方は自分で手作りしてみましょう。
- 薬保管用のピルボックス
- 空き箱になって使わないギフトボックス
- アクセサリーケース
- 使用済みのクリームポッド
など、保管できるものであれば十分活用できます。
屋根の上に投げる
地域によって多少異なりますが、乳歯を投げるのは昔ながらの風習です。
「丈夫な歯が生えてきますように!」という願いを込めて、抜けた乳歯を屋根の上、あるいは縁の下などに投げます。
屋根裏や縁の下には、なんでもガリガリとかじるネズミがいます。
それになぞらえて「ネズミのような丈夫な歯になりますように!」という意味も込められているようです。
実は、抜けた乳歯を投げるのは、日本だけではありません。
欧米諸国やアジア諸国では、抜けた乳歯を屋根の上の投げたり、太陽に向かって投げたり、枕の下に入れて寝たり、といった風習が残っています。
また、欧米諸国には、幼児たちの空想のなかにTooth Fairyという歯の妖精が存在している、という言い伝えがあります。
乳歯が1本抜けるたびに、抜けた歯を枕の下に置いて一晩眠ると、歯の妖精が夜中にやってきて、歯を持っていく代わりにコインを置いていってくれる、という伝承です。
最先端医療に活用する
乳歯は再生医療の研究に活用できます。
再生医療とは、患者の体外で、幹細胞(身体の腱、靭帯、軟骨や網膜などの幹細胞)を人工的に培養し、患者の体内へ移植することで、失った組織や臓器を再生させて、機能を回復させる医療技術です。
これによって、もともと組織や機能が無い患者、あるいは事故や病気、加齢によって失われた組織や機能を再生させることができます。
「生まれつきだから」あるいは「病気だから」といった概念を覆すことができ、また、ドナーが不足している臓器の移植においても有効です。
患者自身の幹細胞が活用できるため拒絶反応が少なく、その後の患者のQOL(Quality of Life)を取り戻すことができるため、大変注目されている医療技術です。
◼︎ 乳歯が最先端医療に活用できる理由
現在、「歯髄(しずい)細胞バンク」といって、抜けた歯を寄付あるいは預けることができます。
抜けた乳歯には、歯髄(しずい)細胞という、歯の神経と呼ばれている幹細胞が含まれています。
歯髄は、象牙質に囲まれた歯の中央部に位置している血管や神経を含む組織です。
これが、現在研究が進められている再生医療に重要な役割を果たします。
歯髄幹細胞を適切な環境で培養すると、骨や軟骨、そして脂肪を作り出す細胞になることがわかっています。
自分の骨がない方の歯のインプラント治療において、幹細胞の開発・活用は非常に大きな意味を持っているのです。
幹細胞は、骨髄や臍帯血の中に存在しているだけではなく、歯の歯髄細胞にも含まれているため、今後の再生医療における活用に大変期待が高まっています。
抜けた乳歯を研究のために寄付したり、自分や家族のために有料であずけることも可能です。
気になる方は、下記サイト「歯髄細胞バンク」を参考に実践してみてください。
歯髄細胞バンク ⇒ http://www.acte-group.com
抜けた歯を洗う方法
歯を保存する前にやっておくことは、抜けた歯の消毒です。
消毒して乾燥させることで菌を排除します。
とても簡単ですので、保存の前に実践してください。
準備するもの
- 入れ物(ボール、コップ、グラス、タッパーウェアでもなんでもOK)
- オキシドール(消毒用)
- 歯ブラシ、歯間ブラシ、つまようじ
- コットン
洗浄方法
- 入れ物にオキシドールを入れ、抜けた乳歯を一晩漬けておきます。
- 一晩たったら乳歯を取り出し、歯ブラシを使って水で洗い流します。(細かい個所の汚れは歯間ブラシやつまようじで落としましょう)
- きれいになった乳歯をコットンの上において、自然乾燥させて完了です。
100均で乳歯ケースを簡単に作る方法
ここまでで、抜けた乳歯の洗浄方法がわかりました。
続いて、乳歯ケースを自分で手作りしてみましょう。
簡単にセリアで作れる「乳歯ケース」!
100円ショップのSeria(セリア)には、可愛くデザイン性のある小物がたくさん揃っています。
数ある商品の中から、お気に入りの乳歯ケースを作りましょう。
【材料】
- セリアの桐箱
- 木製粘土
- ブロック
- ペン(フォーク、つまようじなど)
【手順】
- 桐箱に粘土を敷き詰めて、指で押しながら箱全体に広げます。
- ブロックで押しながら均等になるよう表面を平らにしていきます。
- ペン先を利用して、乳歯の数の分(20個)の穴をあけていきます。
- 粘土が乾くまで自然乾燥させましょう。
たったこれだけです!
あとは、オリジナリティーを出すために、飾りとして星形のビーズやハートのシールなど貼りつけると、とても可愛く仕上がります!
まさに、自分だけの宝箱です。
作るまでの過程、完成した喜び、思い出の記念品として、すべての楽しさを満喫することができます。
ダイソーのブック型収納BOXで作る「乳歯ケース」!
知らない人はいないほど有名な100均ショップ、ダイソー。
その中に、メモリアルボックスやアクセサリー入れとしても使用できる”ブック型の収納ボックス”があります。
こちらの商品で、簡単に乳歯ケースを作る方法をご紹介します。
ダイソーのブック型収納ボックスは、おしゃれ感満載で、洋書(辞書みたい)のような存在感に溢れています。
本のように立てて置くこともでき、蓋にはマグネットがついているので、不意に開いてしまうこともありません。
子どもの記念になりそうな思い出のグッズを入れて保存しておくと、将来開けてみるのがとても楽しみになります。
この収納ボックスに入れるのは、ダイソーの「にゅう歯いれ-Milk Tooth Box」(商品名)です。
小ぶりの木製のポット(入れ物)で、1本ずつ歯を収納しておくとかさばりそうなので、まとめて入れます。
どの歯がいつ抜けたという記録はつけられませんが、大切な歯を保管しておくには、ちょうど良い大きさです。
蓋のイラストも可愛い仕上がりになっています。
ブック型収納ボックスは大きいので、一緒にへその緒入れとしても活用でき、スペースを無駄なく保管することができます。
おしゃれ乳歯ケースに変身させる簡単アレンジ方法
簡単に作れる100均のグッズで仕上げた乳歯ケースを、さらにおしゃれにアレンジする方法として、ビーズ、シール、ペイントを活用してみましょう。
子どもさんの好きなカラーをまとめて入れてみたり、ディズニーのキャラクターのシールを貼ってみたり、あるいは自分で蓋にイラストや文字を描いてみても良いですね。
そのままでも可愛い乳歯ケース!
手作りが面倒な方は、そのまま使える可愛い乳歯ケースがおすすめです。
ここでは、オンラインで人気があるおすすめの乳歯ケースを5つ抜粋してみました。
ぜひ参考にしてみてください。
■ SIXPEN|乳歯入れボックス
出典:https://www.amazon.co.jp/SIXPEN-乳歯ケース-かわいい-メモリアル-お子様の成長記録/dp/B0725BLCN4
一押ししたいのが、海外でも販売されている大人気の商品「SIXPEN」の乳歯ケースです。
木製の保管木箱で、カバの顔、女の子の顔、男の子の顔が蓋になっています。
蓋の裏には、名前や出生記録を自分で書き込むことができるようになっており、ピンセットとコットンも付属しています。
価格は、1000円程度でアマゾンから購入できます。
■ ダイソー|にゅう歯いれ「Milk Tooth Box」
出典:https://blogs.yahoo.co.jp/chiichii1218/42460743.html
安くて可愛いのが、ダイソーの「Milk Tooth Box」です。
1本ずつではなく、まとめて保管するタイプですが、蓋に描かれた動物の顔のイラストがとてもキュートなため、どれにしようか迷ってしまうかもしれません。
■ 雅工房|ティース君
出典:https://www.rakuten.ne.jp/gold/nafuda-factory/smart/nyusi.html
職人手作りの木製の乳歯ケースで、非常に人気の高い商品です。
蓋の顔を選べ、名入れ、蓋の裏に出生記録を刻むこともできる(有料です)ため、お祝い品やギフトとして人気が高くなっており、メモリアルグッズとして重宝されています。
歯の抜けた日付も自分で書き込め、歯の大きさに合わせた脱脂綿もついており、蓋にはマグネットがついているので、歯が落ちてしまう心配もありません。
名入れ部分は、歯の下に彫るので、さり気なくオリジナリティーを出すことができます。
また、出産祝いとして「名入れギフト」は好評ですので、こちらの商品をプレゼントしても喜ばれるでしょう。
価格は3780円(税込)。
雅工房の公式HPで制作販売していますが、楽天市場やアマゾンでも購入することが可能です。
公式HP「雅工房」 ⇒ http://order403.com/cgi-local/details.cgi?item_no=G-0398_001
■ Solby|たまて歯車
出典:http://www.cocorocolor-gift.jp/products/detail.php?product_id=2696&ECSESSID=9kq8l36vkg417ki5dmhdhvddn6
長方形をしている桐箱の乳歯ケースです(プチタイプは正方形)。
抜けた日付も書き込むことができます。
価格は2000円程度(プチタイプは900円)。
アマゾンや楽天市場などで購入できます。
■ お薬を入れるための「ピルケース」
これは乳歯を入れるためのケースではありませんが、小さい仕切りがついていますので、1本ずつ保管することができます。
色も無色透明だけではなく、ピンク・ブルー・イエロー・グリーンなどバリエーションも豊富です。
ちょっと殺風景だなと感じたら、シールやペンで自分なりの柄をつければ、楽しい雰囲気へと様変わりします。
ダイソーやSeriaなどの100均ショップ、薬局や量販店でも売られています。
おしゃれ乳歯ケースを100均で簡単に!
今や世界中で、抜けた乳歯を大切に保存するのがトレンドになっています。
乳歯ケースは、子どもの成長の証であり、大きくなったときにプレゼントすることもできる「記念の品」です。
市販されている乳歯ケースの多くは、桐製や木製でとてもしっかりしています。
また、乳歯が抜けた日が記入できるシール付のもの、蓋が可愛いものもたくさんありますから、贈り物としても喜ばれる商品です。
できるだけ費用を安く抑えたい方は、ダイソーやSeriaなど100均ショップで売られている品を使って手作りしてみてください。
工夫すれば世界にたった1つしかない、お気に入りの乳歯ケースを作ることができます。
手作りケースは、仕上がりもさることながら、作る過程も楽しいものですよ。
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- 抜けた乳歯を投げる風習は世界各国に存在する
- 抜けた乳歯を大切に保管する方法は世界中のママたちの間で大人気
- 抜けた歯を保存する前には必ず消毒が必要
- 抜けた歯は再生医療に活用できる
- 100均ショップの小物で簡単にオリジナルの乳歯ケースが作れる
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