虫歯にならない砂糖で安心クッキング!子供に適した甘味料の種類や特徴とは?

「砂糖」と聞くと思わずあの真っ白なものを思い浮かべますが、スーパーの棚をよく見ると、いろいろな種類の砂糖が売られていることに気付きます。色や粒の大きさ、値段もまちまちですが、実はこの中に「虫歯にならない砂糖」が含まれているのです。
砂糖は甘いお菓子だけでなく、毎日の料理にも使うので、子供が1日に摂取する量はかなりなもの。少しでも虫歯のリスクを遠ざけるため、上手な砂糖の選び方を知っておきましょう。
また、近頃注目を集めている「虫歯にならない甘味料」。代表的なものと、その特徴について説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

白砂糖は虫歯や肥満を引き起こす甘味料

白砂糖はスーパーの棚の中でも一番広いスペースをとって売られていますが、これは、私たち消費者の中に「砂糖=白いもの」という先入観があることと、他のものに比べて値段が安いことで、砂糖の中でも比較的よく売れるからです。しかし、白砂糖には、主に次のような危険性があります。

<カルシウムが失われることによるもの>
ビタミンやミネラルを取り除いて精製された白砂糖は酸性食品。人間の体はアルカリ性なので、白砂糖を取り込むとこれを中和させようとしてカルシウムが大量に失われます。そして、カルシウムの不足によって「虫歯」「肥満」「イライラ」などのリスクが高まるのです。

<細胞が緩むことによるもの>
白砂糖には体の細胞を緩ませる働きがあるので、脳や内臓がうまく働かなくなり、様々な病気の引き金になります。将来的に「ガン」「心臓病」「胃潰瘍」「鼻炎」「うつ病」などを引き起こす可能性が高まるので気を付けましょう。

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虫歯になりにくい砂糖の種類

真っ白になるほど加工を繰り返す白砂糖に比べて、精製度の低い「てんさい糖」「きび砂糖」「黒砂糖」などの甘味料は、虫歯や病気のリスクがぐんと低くなります。これらの砂糖は色が黒っぽいですが、これこそがビタミンやミネラルを失っていない証拠。甘味を楽しみながら健康も維持できるので、子供に食べさせる食事やおやつにはぜひこうした種類の砂糖を使ってあげてください。それぞれの特徴について説明します。

<てんさい糖>

「てん菜」と呼ばれる、大根のような野菜の根元部分を細かく切り、これを煮出したものです。気温の低い北海道で栽培されるものなので、体を温める作用も期待できますよ。また、オリゴ糖を多く含むので、お腹の調子を整えることにも役立ちます。

<きび砂糖>

さとうきびから取れた精製途中の砂糖液を煮詰めて作ったものです。白砂糖のように精製しきっていないのでミネラル分が残っており、黒砂糖ほど色が濃くないのが特徴。「料理やお菓子にあまり色は着けたくないけど、白砂糖を使うのは不安」という人によく使われています。

<黒砂糖>

黒砂糖はさとうきびから取れた成分をそのまま煮詰めたもので、砂糖の中では最も豊富な栄養素を含みます。血行を良くする効果もあるので、漢方にも使われていますよ。カルシウムが豊富なので、虫歯予防にももってこいです。

虫歯にならない砂糖の取り方と甘味料

ここでご紹介した3種類の砂糖は、白砂糖に比べると虫歯になりにくいものです。しかし、キシリトールのようにミュータンス菌のエサにならないわけではないので、これらを使った食事やおやつの後で歯磨きをせずにいると、やはり虫歯になります。あくまでも「リスクを下げる」といった位置づけで考え、歯磨きはしっかりするようにしましょう。もちろん、白砂糖よりも安心な砂糖だからといって取りすぎは禁物です。

では次に、虫歯にならない代表的な甘味料と、その特徴をご紹介します。

虫歯にならない甘味料:キシリトール

キシリトールは、シラカバや樫などの樹木や野菜、果物に含まれている天然由来の甘味料で、砂糖と同じぐらいの甘味を持っています。砂糖と違ってミュータンス菌のエサにならないばかりか、歯の再石灰化を促す力を持っているので、キシリトール入りのガムを毎日噛んでいると虫歯の発生や進行防止に大いに役立ちます。

虫歯にならない甘味料:ステビア

ステビアは、パラグアイやブラジルの国境地帯で採れる薬草から抽出される甘味料で、なんと砂糖の300倍もの甘味があります。しかもカロリーは砂糖の100分の1しかないので、ダイエット飲料などに使われているのです。上手に取り入れれば、子供のおやつだけでなく、ママの体型維持にも役立ちそうですね。

虫歯にならない甘味料:アステルパーム

アステルパームは「アスパラギン酸」と「フェニルアラニン」で構成されている甘味料。ステビアと同じくローカロリーで甘味が強いので、やはりダイエット飲料や低カロリーを謳ったお菓子などによく使われています。アミノ酸からできているので歯垢や酸の原因になりません。

虫歯にならない甘味料:オリゴ糖

便秘に効くとして有名なオリゴ糖も、虫歯にならない甘味料です。ヨーグルトやフルーツにかけて子供に食べさせることが多いと思いますが、オリゴ糖そのものはミュータンス菌のエサにならなくても、一緒に摂るものに砂糖が含まれていれば酸が作り出されるのは避けられないので、使い方に注意してください。

虫歯にならない甘味料:パラチノース

パラチノースは砂糖に酵素を作用させて作る甘味料で、甘さは砂糖の半分ぐらいです。ガムや飴などによく使われていますね。血糖値の上昇を抑えたり、内臓脂肪を減少させたりすることに効果があるので、子供だけでなく生活習慣病が気になるパパにも。

虫歯にならない甘味料:サッカリン

サッカリンは、砂糖の500倍もの甘味を持つ甘味料。食品だけでなく、歯磨き粉や洗口液にもよく使われています。大量に摂ると癌を発症する可能性があるとして使用には上限が定められているので、子供に与える際はちょっと注意したいですね。

虫歯にならない甘味料:エリスリトール

エリスリトールはブドウ糖に酵素を作用させて作る甘味料。甘味は砂糖ほど強くなく、すっきりとした味わいが特徴です。厚生省が唯一「カロリーゼロ」と認めている糖質で、シュガーレス製品によく使われています。

おわりに

虫歯になりにくい砂糖と、虫歯の原因にならない甘味料の種類と特徴について、いかがでしたか?
よく売られている白砂糖は、安価で色がキレイなため使いやすいですが、虫歯になりやすいだけでなく、心身に多大な悪影響を与える可能性があるので要注意です。
料理やお菓子作りに使うなら「てんさい糖」「きび砂糖」「黒砂糖」のようなほとんど精製されていないものがオススメです。
また、無理に砂糖を使わなくても今回ご紹介したキシリトールやステビアといった甘味料で、甘味はつけられるので、食事やおやつを作ったり、市販のお菓子や飲み物を選ぶ際は、ちょっと意識してみてください。
ただし、甘味料自体は虫歯の原因にならなくても、歯磨きをさぼったり、だらだらと食べたりすればリスクは上がるので気を付けましょう。