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【現役医師に聞いた】子供の小学校の歯科検診における本当の真実とは?

子どもは小学校で歯科検診を受けているから、虫歯の心配をあまりしていない

そう考えている親御さんは多いのではないでしょうか。

 

たしかに、定期的に歯の状態を見てもらえる歯科検診は、虫歯の早期発見に役立ちます。

しかし、誤診されてしまえば虫歯が進行することもあるため、安心はできません。

 

ここでは、小学校の歯科検診がどのように行われるのか、誤診されることがある理由などを解説します。

 

学校歯科健康診断の目的は2つ

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学校で行う歯科健康診断の目的は2つあります。

 

【1】口内や顎関節などの状態を評価してスクリーニングする

歯科検診では、虫歯だけではなく、歯周病顎関節症など口周りをまとめて検査します。

その際に、0~2の三段階評価を行います。

 

  • 0=問題なし
  • 1=学校内における保険管理が必要
  • 2=歯科医院で詳しい検査を受ける必要がある

 

このようになっています。

虫歯や歯周病は、早期発見・早期治療が大切であるため、2に該当する場合は速やかに歯科医院を受診しましょう

 

発見できる疾患には

  • 癒合歯
  • 癒着歯
  • 過剰歯
  • エナメル質形成不全
  • フッ素症歯

などがあります。

 

【2】健康に対する意識が全校でまとまるように行う行事

歯科検診を含め、健康診断を定期的に行うことで、健康に対する意識を高めることができます。

また、歯科検診の前後には他の部位の健康診断があるなど、健康診断を集中的に行い、健康に対する意識をまとめあげるという狙いもあります。

 

学校歯科健康診断は義務化されている

学校歯科健康診断は、法律で義務化されているため、必ず受けなければなりません。

ただし、通信教育の場合は、義務付けられていません。

 

学校歯科検診の時期は、あらかじめ定められている場合と、そうでない場合があります。

また、必要と判断した場合には、臨時で健康診断を行うこともあり得ます。

 

なお、健康診断は毎年6月30日までに行うものとされており、歯科検診以外にも、身長・体重、視力、耳鼻咽頭、心臓、尿などさまざまな検査を行います。

 

検診用語を知っておこう

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保護者の元へ、歯科検診の結果が記載された通知書が送付されます。

乳歯はアルファベットのA~E永久歯は数字の1~7で表します。

記号・用語 意味
アルファベット A~E 乳歯
数字 1~7 永久歯
/ 健康な歯
C 治療されていない虫歯
虫歯治療済みの処置歯(治療歯)
× 要注意乳歯
CO 要観察歯
喪失歯

 

 

  • 通知書の虫歯の項目に「〇」がついている場合

歯科医院で治療を受けましょう。

「CO」は初期むし歯であるため、目に見えて虫歯が進行していなくても、歯科医院を受診することをおすすめします。

レントゲンなどで詳しく観察すると、見えない虫歯が発見されることもあります。

 

  • 歯垢や歯石の付着の項目に〇がついている場合

歯科医院を受診しましょう。

歯垢は、ブラッシングを見直すことで改善できる可能性もありますが、歯石は特別な処置でなければ除去できません。

放置すると、歯周炎や歯肉炎など歯周病を引き起こす恐れがあります。

 

  • 歯列・咬合の不正の項目に〇がついている場合

歯列矯正治療を受けることをおすすめします。

 

検診の担当医について

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学校歯科検診は、各校に1人いる学校歯科医が実施するのですが、対象者の人数によっては複数の歯科医師が行うこともあります。

自治体、学校によって異なるので、気になる場合は確認しておきましょう。

 

検診の流れ

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歯科検診は、次のような流れで行います。

 

  1. 保険調査票から本人の状態や異常がある部位を確認する 
  2. 椅子に座り、口を閉じた状態で姿勢を正し、口と顔、顎の状態を検査する 
  3. 顎関節に指を当てた状態で口を開閉させ、顎関節の動きを確認する 
  4. 口を開閉させて歯並びと不正咬合の有無を検査する 
  5. 噛み合わせたまま前歯の歯垢を確認する 
  6. 歯垢の状態を踏まえて歯周疾患による炎症が起きていないか歯肉検査をする 
  7. 歯の状態を確認する 
  8. 口の中や粘膜、歯グキなどの状態をチェックする 
  9. 問題や相談があれば対応する

 

かなりの検査項目がありますが、これを1~2分で行います。

 

実は誤診もある小学校歯科検診の5つの理由

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学校歯科検診では、誤診する場合があります。

その理由は、歯科医師の技量不足ではなく、検査をする環境が関係しています。

全部で5つの理由があるので、順に解説していきます。

 

【1】検査時間が短い

子供1人あたり、1~2分程度の時間しか診ることができないため、状態診断を誤る場合があります。

 

【2】口の中の状態が見えにくい

窓を背にして座り、なおかつ、斜め後ろからライトを当てることが歯科検診の基本形です

しかし、まだ子供の口や歯が小さいことからしっかりと診れず、虫歯を見逃してしまうことがあります。

歯科医師によっては、ヘッドライトを持参することもあります。

 

【3】レントゲンがない

歯や骨などの硬い部分にできる病変は、肉眼では判断できない場合があります。

レントゲンがあれば、より詳しく調べられるのですが、学校歯科検診の場にはレントゲンがないため、見逃してしまうことがあるのです。

 

【4】むし歯診断器がない

歯科医院には、レントゲンでも見つけられないような虫歯を発見できる、様々なむし歯診断機を導入していることがあります。

学校の歯科検診の場では、そのような機器もないため、レントゲンでも見つけられないような虫歯は見逃される可能性があるのです。

 

【5】歯に汚れが付着している

歯の表面に歯垢が付着していると、その歯の状態を詳しく診ることができません。

子供たちが自分でブラッシングをしただけの歯は、かなりの汚れが残っており、歯の状態がわかりづらくなっているのです。

歯科医院では、あらかじめ歯科衛生士によるケアで歯垢を落とすため、歯の状態をしっかりと確認できます。

 

「学校歯科健診」と「歯科医院の検査」の違い

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学校歯科検診は、歯科医院の検査とどう違うのか、以下にまとめました。

比較項目 学校歯科検診 歯科医院の検査
対象 集団で行う 個人を対象としており、ある程度の時間をかけられる
目的 健康上の問題点を早期発見する 治療や予防を行うために問題箇所を見極める
環境 照明や機器の制限がある 照明や各種機器が揃っている
結果 リスクを知ることができる 確定診断ができる

 

歯科医院では歯ブラシを使って、正しく歯磨きができているかを見てもらうことができます。

また、親が仕上げ磨きをしている場合は、その方法に誤りがないかも教えてもらえるでしょう。

 

子育てにおいて、子供の虫歯は悩みの原因になることもあるので、そのときはかかりつけの歯科医院に相談してみてください。

 

歯科検診は歯科医院での検査も併用して行うと〇

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歯科検診は、学校歯科検診だけではなく、歯科医院でも受けることをおすすめします。

学校の検診の場合、病気の確定診断ができませんが、そのかわり虫歯や歯周病などのリスクについて知ることができます。

 

定期的に歯科医院に通うことが難しい場合は、学校歯科検診でリスク判定をしてもらい、必要に応じて歯科医院に行くようにしましょう。

 

まとめ

  • 学校の歯科検診では誤診される場合がある
  • 学校の歯科検診はスクリーニングを目的としている
  • 歯科医院での歯科検診も受けることが大切

 

 

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