虫歯にならない甘味料とは? 代表的な種類とその特徴について

食べ物に甘味をつけ「おいしい!」と感じさせるのに欠かせない砂糖。特に、まだ味覚が発達していない小さな子供は砂糖の味を喜びますよね。しかし、砂糖にはミュータンス菌のエサとなって酸を作り出し、歯を溶かしてしまうという特徴があるので、あまり多く与えるのは避けたいものです。そこで役に立つのが、近頃注目を集めている「虫歯にならない甘味料」。代表的なものとその特徴について説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

キシリトール

キシリトールは、シラカバや樫などの樹木や野菜、果物に含まれている天然由来の甘味料で、砂糖と同じぐらいの甘味を持っています。砂糖と違ってミュータンス菌のエサにならないばかりか、歯の再石灰化を促す力を持っているので、キシリトール入りのガムを毎日噛んでいると虫歯の発生や進行防止に大いに役立ちます。

ステビア

ステビアは、パラグアイやブラジルの国境地帯で採れる薬草から抽出される甘味料で、なんと砂糖の300倍もの甘味があります。しかもカロリーは砂糖の100分の1しかないので、ダイエット飲料などに使われているのです。上手に取り入れれば、子供のおやつだけでなく、ママの体型維持にも役立ちそうですね。

アステルパーム

アステルパームは「アスパラギン酸」と「フェニルアラニン」で構成されている甘味料。ステビアと同じくローカロリーで甘味が強いので、やはりダイエット飲料や低カロリーを謳ったお菓子などによく使われています。アミノ酸からできているので歯垢や酸の原因になりません。

オリゴ糖

便秘に効くとして有名なオリゴ糖も、虫歯にならない甘味料です。ヨーグルトやフルーツにかけて子供に食べさせることが多いと思いますが、オリゴ糖そのものはミュータンス菌のエサにならなくても、一緒に摂るものに砂糖が含まれていれば酸が作り出されるのは避けられないので、使い方に注意してください。

パラチノース

パラチノースは砂糖に酵素を作用させて作る甘味料で、甘さは砂糖の半分ぐらいです。ガムや飴などによく使われていますね。血糖値の上昇を抑えたり、内臓脂肪を減少させたりすることに効果があるので、子供だけでなく生活習慣病が気になるパパにも。

サッカリン

サッカリンは、砂糖の500倍もの甘味を持つ甘味料。食品だけでなく、歯磨き粉や洗口液にもよく使われています。大量に摂ると癌を発症する可能性があるとして使用には上限が定められているので、子供に与える際はちょっと注意したいですね。

エリスリトール

エリスリトールはブドウ糖に酵素を作用させて作る甘味料。甘味は砂糖ほど強くなく、すっきりとした味わいが特徴です。厚生省が唯一「カロリーゼロ」と認めている糖質で、シュガーレス製品によく使われています。

おわりに

虫歯の原因にならない甘味料の種類と特徴をご紹介しましたが、いかがでしたか? 無理に砂糖を使わなくてもこのようなもので甘味はつけられるので、食事やおやつを作ったり、市販のお菓子や飲み物を買ったりする際は、ちょっと意識してみてください。ただし、甘味料自体は虫歯の原因にならなくても、歯磨きをさぼったり、だらだらと食べたりすればリスクは上がるので気を付けましょう。