赤ちゃんが口内炎になったときの母乳や食べ物の対処法

赤ちゃんが口内炎になってしまう原因は? もし口内炎になったとき効く薬はあるの? 母乳を飲まなくなったら、食べ物を食べなくなったらどうしたらいいのか…。
お母さんお父さんの不安が少しでも減るように、赤ちゃんが口内炎になる原因や対処法をまとめました。

赤ちゃんの口内炎に効く薬は?

口内炎というと大体は「ステロイド」を思い浮かべると思います。しかし、大人が口内炎になったときに使用する、ステロイドは赤ちゃんにとっては刺激が強いため5歳未満は使用しない方が良いでしょう。
その他、口内炎に貼るだけの薬やスプレータイプの薬なども年齢制限があります。また、パッケージには年齢制限が書いていないだけで赤ちゃんには使用しない方が良い薬もあります。薬を買うときは、薬剤師がいるドラッグストアで聞いてみるといいでしょう。
こういった年齢制限のことを考えると赤ちゃんはほとんどの薬が使えないかと思います。薬が使えない赤ちゃんでも下記のような対処法を行うことができます。

■うがい薬を活用する
うがいができる赤ちゃんの場合は、うがい薬でうがいをさせましょう。まだうがいができない赤ちゃんは、うがい薬を付けたガーゼで口内を拭くとよいです。口内炎は細菌が繁殖して起きるので、うがい薬を口の中に入れることで細菌を殺菌できます。

■口内炎に効く食品を塗る
・ハチミツ
ハチミツは傷の治りを早くさせる作用があるので患部に塗るとよいでしょう。しかし、赤ちゃんが1歳未満の場合はハチミツを与えないようにしてください。赤ちゃんがボツリヌス中毒を起こす危険性があります。

・梅干し
梅干しに含まれているクエン酸は殺菌作用が含まれているため、小さく切って患部に貼り付けるとよいです。しかし、しょっぱいものや酸っぱいものがしみて痛いと泣くこともありますので様子を見ながら試してみましょう。

赤ちゃんは口内炎がよくできるので薬が使えないと困りますよね。まずは口の中が清潔になるように心がけてみましょう。
また、もしも口内炎以外にも発熱があったり、手や足にも発疹があった場合には、何かのウィルスに感染し口内炎を引き起こしている可能性も考えられます。
口内炎だけでなく発熱や他のところにも発疹があった場合には小児科へ行きましょう。

母乳期の赤ちゃんが口内炎になった場合は?

母乳期の赤ちゃんの口内炎の場合、歯がまだ強くないので噛んだことで口内炎になってしまうというよりも、ビタミン不足や体調不良から来る免疫力の低下で、口内炎になることが多いでしょう。
生後5,6ヶ月の頃の赤ちゃんは栄養のほとんどを母乳やミルクから摂取します。離乳食から摂取する栄養は10~30%なのに対し、母乳やミルクから摂取する栄養は70~90%を占めていると言われています。そのため、まずは母乳の質の改善をしましょう。

■お母さんがビタミン豊富な食事をする
ビタミンB6やB12、ビタミンCなどを含むビタミンが豊富な料理を増やして食べるようにしましょう。
食べた栄養素が母乳を通して赤ちゃんに行き渡りますよ。

しかし、赤ちゃんにとって口内炎はとても痛いものです。大人でもみそ汁などのしょっぱいものが口内炎にしみたり、舌や歯、食べ物が触れると痛い思いをしますよね。
赤ちゃんも同じで口内炎の時に母乳を飲もうとすると、くわえた乳首が口内炎に当たって吸うときに痛みを感じてしまうことがあります。その痛みのせいで母乳を飲まなくなってしまうことがあります。

■母乳をスプーンであげる
もし赤ちゃんが母乳を飲まなくなったら搾乳機で出した母乳をスプーンであげるようにしましょう。哺乳瓶や母乳だと口内炎に触れて嫌がるという場合でも、スプーンなら口に触れる面積が少なく吸う力もあまり必要がないので赤ちゃんへの負担が少ないです。

まずはお母さんがビタミン豊富な食事を心がけて、赤ちゃんが母乳を吸えないと感じたらスプーンでの授乳を試みてくださいね。

赤ちゃんが口内炎の時、どんな食べ物をあげたらいい?

離乳食がメインになってくる1歳前後くらいになると、様々なものが食べれるようになります。しかし、できてしまった口内炎のせいで食欲がなく食べれないということも多いと思います。

■刺激を与えないような食事をさせる
スープやゼリー・ヨーグルトなど、あまり噛まなくても食べられるような食事を与えましょう。口内炎にしみそうなしょっぱい味付けや、やけどしそうなほど熱いものは避けましょう。

■胃にやさしい食事をとる
口内炎は胃の調子が悪い時にもおこります。おかゆやそうめん、うどんなどの胃にやさしい食事を取って調子を整えましょう。

また、この時期の口内炎はウィルス性のものが多く、熱を伴う場合があります。もし発熱したら麦茶やイオン飲料を飲ませて水分補給し、小児科へ行き診てもらいましょう。

まとめ

薬が使えない赤ちゃんでも母乳や食べ物にほんの少し工夫するだけで状態は良くなります。しかし、口内炎が長引いたり、熱を伴うようであれば小児科へ連れて行ってください。