【子供の歯周病】口臭や歯が抜けてしまうのは歯周病!原因と予防方法と治療について

歯周病は大人の病気と思っていませんか?子供も歯周病になってしまいます。
口臭がしたり、歯が抜けてしまうのは、歯周病が原因です。お父さんお母さんがお子さんのお口のケアをする時に、歯周病にさせないために知っておきたい3つのポイントをお伝えします。

【歯周病】気になる口臭。実際どんな臭いがするの?

磨き残しがあると、子供も大人と同じように歯周病になります。そしてそれを放置してしまうと、子供のうちから歯周病になりやすい体質になってしまいます。まだ子供だから、と思わずに、今から注意して歯を磨くようにしてください。
歯周病の一歩手前のサインとして、歯磨きをしたときに、大人同様に出血を起こすことがあります。
口の中の汚れかな?と思ったら、しっかりと磨きましょう。
磨き方がわからない場合は、歯科衛生士さんが正しい歯磨きのやり方を教えてくれますので、親子で習ってみると良いでしょう。歯周病は「口臭」の原因となるので、正しい歯磨きの仕方をここでしっかり身につけましょう。

子供の口臭の原因はいくつかありますが、よく聞くのが歯周病による口臭。
歯周病菌の出す揮発性硫黄化合物(硫化水素やメチルメルカプタン)は大便やドブのようなヒドい臭いです。子供なのに大人のような口臭がある場合には、注意が必要なんです。

口臭原因の主な物質
■メチルメルカプタン : たまねぎが腐ったようなニオイ
■硫化水素      : 卵が腐ったようなニオイ
■ジメチルサルファイド: 生ゴミのようなニオイ
口の中に残った食べかすや、剥がれた粘膜、死んだ細菌の死骸などのたんぱく質を分解してどんどんこのような口臭を作ります。

食べ物のカスなどが残っている口の中は、細菌にとって過ごしやすい場所です。歯周病菌にとって快適な場所となっているので、食べカスが残らないように、歯と歯茎の間は特に丁寧に歯磨きをしてあげてください。
また口臭は人が感じやすいので、きちんとしたケアが必要です。子供だからと放っておかずに、少しでも和らげておきたいですよね。お父さんお母さんの仕上げ磨きで食べカスがないようしっかり歯磨きし、歯周病菌を増やさないようにしましょう。

歯周病は歯が抜ける原因のナンバーワンなの?

実は、虫歯より歯周病で歯を失う人のほうが多いんです!
歯周病の原因は口の中にいる歯周病菌。空気を嫌う歯周病菌は歯と歯茎の間に入り込み、食べカスを餌にして増えていき歯垢(プラーク)を作ります。
歯周病菌は歯垢(プラーク)のなかで毒素を出し、その毒素により歯茎が炎症をおこし腫れがでてきます。そのまま放置しておくと菌がどんどん歯茎の奥に入り、その毒素で歯を支える骨がとけ、歯の周りの組織が壊れていきます。その後、骨は歯を支えることができなくなり、グラついていき、最終的に土台がなくなり歯が抜けてしまうんです。
このような症状にならない為にも、子供の頃から歯磨きの習慣をつけ、歯周病にならないようにしましょう。最近ではお菓子や清涼飲料などの摂りすぎにより、子供にも歯周病が多くみられるので、しっかり歯磨きし、歯周病菌を増やさないことが大事です。
子供のうちから歯が抜けてしまったら心配ですよね。歯周病は痛みが出ないため、気づかないことがあります。症状が悪くなってしまい、気づいた時に歯医者さんへ駆け込んでも歯を抜かなければいけなくなる怖い病気です。お口のケアはしっかりお父さんお母さんがしてあげてください。

必読!ケアと症状
■歯医者さんでクリーニングをしてもらう
歯周病の最初に現れる症状として、歯茎が腫れたり、歯茎から出血したりします。
歯に歯垢(プラーク)や歯石が溜まることで歯茎に炎症が起きるので歯医者さんでクリーニングし汚れを落とす必要があります。
■歯医者さんで適切な歯周病治療(歯周外科的処置など)をしてもらう
歯肉の炎症が悪化していくと歯肉の赤みが増し腫れぼったくなります。また歯を支えている骨が破壊されていきます。
これを放置していくと、歯磨きの際に出血だけでなく膿も出て口臭も気になります。骨もだんだん少なくなり歯がぐらぐらしてきます。

ただ歯周病の治療法として一番大切なのは、普段のブラッシングで磨き残しをなくすことです。衛生士さんから適切なブラッシング方法を学ぶ必要があります。きれいに磨いているつもりでも、歯ブラシの届かない奥歯に汚れが残っていたり、歯ブラシで落とせない歯石がついていたりします。ですので、定期的に歯医者さんでクリーニングし、歯が抜けるまで進行させないことが大切です。

歯周病は薬で本当に治療できるの?

今までの歯周病の治療といえば、歯磨き、歯医者さんでのクリーニング、歯周外科手術が中心におこなわれてきました。
しかし、薬を使った治療法もあります。それが「内服薬を使った歯周内科治療」です。
簡単に説明すると、歯周病菌を除去する治療です。苦痛や恐怖を与えず、患者さんの負担をなくすことができる治療法なんです。さらに、口臭予防にも効果的だとも言われてます。

歯周内科治療の流れについて以下項目を参考にしてください。
■顕微鏡により、細菌の種類や数を確認
■細菌を除去するための、薬の処方
■専用歯磨き剤を使っての歯磨き
■除去したあとの歯石取り

歯医者さんで歯周病の原因菌を器具で取り除く方法だと、患者さんによっては苦痛を感じる場合もあります。しかし、歯周内科治療という方法なら、お薬を処方しておこなう処置なので、患者さんへの負担は少なくなります。
もし、歯周病かな?と思ったら、かかりつけの歯医者さんに相談してみてください。最適な処置方法で治療を行ってくれます。

<まとめ>
歯周病は子供でもなりうる怖い病気です。
歯周病は、細菌による感染症なので、再感染に気をつけなければなりません。細菌が感染しにくいように、正しい歯磨きを習慣づけお口を清潔に保つようにしましょう。今では様々な治療法があるので、最適な処置をかかりつけの歯医者さんと相談し、進行を食い止めましょう。