子供の口内炎の原因はできる場所といつできたかでわかる!

舌や唇、歯茎に口内炎ができてしまうと、大人でもとても痛いですよね。
でも子供や赤ちゃんにできる口内炎は痛いだけでなく、熱を伴うことがあります。
いつできてしまったか。どこにできてしまったかでわかる、子供の口内炎の原因をまとめました。

子供の舌に口内炎ができた!原因は?

子供の舌の口内炎は、食事のときに誤って舌を噛んでしまったり、熱いスープなどを飲んだ際に火傷をしてしまったことが原因と考えて良いでしょう。
小さな傷や火傷に細菌が繁殖すると、舌に口内炎ができてしまいます。
通常は特に問題ありませんが、場合によっては下記のような症状の可能性もあります。

■カンジダ性口内炎
子供の舌に白い苔状のものが点状や粉状に付着している場合はカンジダ性口内炎の可能性が考えられます。悪化すると白い苔が地図状になり、こびりついた状態になります。
子供がこびりついた苔を剥がさないように気を付けましょう。無理にはがしてしまうと出血を伴います。また舌全体が赤く腫れ、炎症を起こすことも考えられます。免疫力の低下や、抗生物質に反応して、繰り返し発症します。

■舌がん
子供の舌に口内炎ができた時は、口内炎の縁と硬さに注目してみてください。口内炎の縁がギザギザしていて硬い場合は舌がんである可能性があります。

しかしこれらは素人では判断は難しく治療が必要なため、2~3週間以上症状が続いたり、気になる場合は口腔外科や小児科で診察を受けましょう。

熱を伴う子供の口内炎は病気のサイン?

熱を伴う口内炎は、ウィルスに感染していることが原因である可能性が考えられます。熱を伴う口内炎は下記の病気の可能性があります。

■ヘルパンギーナ
エンテロウィルスへの感染が原因です。2歳~4歳の子供の間で夏に流行し、39度以上の高熱を伴います。6月下旬~8月中にかけて流行するため、夏風邪と勘違いしがちです。
上顎から喉の周辺にかけて口内炎や水泡がたくさんできます。他の口内炎と比べると症状は重く、口内炎がたくさん発生し、のどの痛みを感じたり、高熱が出たり、倦怠感を感じることがあります。

■手足口病
コクサッキーウイルスへの感染が原因です。手のひらや足の裏などにも白い水疱ができます。発熱するケースは3割程度で、発熱したとしても38度前後などあまり高熱にはなりません。

■ヘルペス性口内炎
単純ヘルペス1型の感染が原因です。39度近い高熱が2~5日続きます。ヘルペスの場合は口内炎ではなく水泡ができます。もし高熱が続き、子供の口の中に水泡が出てきたらヘルペスを疑ってみましょう。
ヘルペスは唇だけでなく、歯茎やのどにも現れます。生後6ヶ月から3歳までの子供に多く発症します。

これらのウィルスは感染することが考えられるため、家庭でタオルや食器をわけて感染予防しましょう。また子供が指しゃぶりをしている場合は指しゃぶりをさせないように気を付けましょう。
ウィルスのたくさんいる患部に触った手で他の場所を触ると、その場所にウィルスが感染してしまう可能性があります。
もしこれらの症状が見られたら小児科へ行きましょう。

子供の口内炎がよくできる理由は?

通常の口内炎は口の中を噛んでしまったり、体調不良で免疫力が低下したときにできやすいです。
しかし、頻繁によくできるといった場合は、口腔内のケアが不十分であることが考えられます。
歯磨きをしっかりと行ったり、うがいをする時にうがい薬を使ってみましょう。
もし子供がまだうがいできない年齢であればうがい薬を薄めた液体をガーゼなどに付け、口の中を拭いてみてください。
歯磨きとうがい薬を使用するだけでも口の中を清潔に保つことができます。
あとは口の中を噛まないよう気を付けていれば口内炎はさほど頻繁にはできないでしょう。

しかし、口腔ケアに問題がないのに口内炎がよくできるのであれば、先ほどあげたカンジダ性口内炎やヘルペス性口内炎である可能性が考えられます。
これらはウィルスが潜伏することが多いため、症状が治まったとしても、少し体調不良になったときに再発を繰り返すことが多いです。
まずはしっかりと寝ることやバランスの良い食事を心がけましょう。
また、ウィルス性であれば薬で治せるので、小児科で薬をもらうとよいでしょう。

まとめ

口内炎が舌にできた場合はよく観察をして、気になるようであれば小児科へ行きましょう。
熱を伴う口内炎も同じように小児科へ行き、治療や薬をもらいに行くのがよいです。
口内炎が良くできる場合はまずは口の中を清潔にすることを第一に、バランスのよい食生活や規則正しい睡眠を心がけましょう。