知っておかないと怖い!赤ちゃんの口内炎の原因と対処法

誰でも一度はなったことがある口内炎ですが、その原因はビタミン不足だけではありません。特に熱を伴う場合は要注意です。知っておかないと怖い、赤ちゃんの口内炎に関する原因と対処法をご紹介します。

赤ちゃんの口内炎の多くはビタミン不足

口内炎には大きく分けて4種類あります。
■アフタ性口内炎
免疫力の低下やビタミン不足などが原因
■カタル性口内炎
口内を噛んでしまったり、歯ブラシで強く磨きすぎた時の口内の傷などが原因
■ウィルス性口内炎
カンジダやヘルペスなどのウィルスの感染などが原因
■アレルギー性口内炎
虫歯の際の詰め物の金属や食べ物のアレルギー物質が原因

これらの4種類の口内炎の中で赤ちゃんの口内炎に多いのはビタミン不足によるアフタ性口内炎です。たいていは10日程度で治りますが、口内炎の痛みがひどくなると、おっぱいや離乳食を嫌がるようになります。
すると、栄養不足や脱水症状になりやすいので注意が必要です。赤ちゃんが授乳期であれば、お母さんの栄養が母乳を通して赤ちゃんに行きます。お母さんがビタミン豊富な食事をするように心がけましょう。口内炎に良いビタミンB6やB12、ビタミンCなどを積極的に摂取するよう心がけてください。
離乳食を食べれる時期であれば、赤ちゃんにビタミン豊富な料理を与えましょう。もし、食欲がなかったり食べることを嫌がったりする場合は酸味や塩分が刺激になり、痛みを感じてるのかも知れません。普段より薄目の味付けにしましょう。
また、ゼリー・お豆腐・玉子豆腐や茶碗蒸し・ヨーグルトなどを食べさせると栄養補給も水分補給もできてよいです。
もし、あまりにも母乳や離乳食を拒むような場合は、小児科を受診しましょう。点滴で栄養や水分を補給してもらえます。また、薬を処方してもらってきちんと塗っておけば口内炎の治りも早くなるので、自分の口で食事ができるようになります。

熱を伴う赤ちゃんの口内炎は危険

熱を伴う口内炎はウィルス性口内炎の恐れがあります。ヘルパンギーナや手足口病、ヘルペスなどが考えられます。
特に生後6ヶ月から3歳の赤ちゃんであればヘルペス性口内炎が考えられます。ヘルペス性口内炎は急に39度近い発熱をしたあと2,3日後くらいに口内炎が多数出現し、歯茎が赤く腫れてきます。口の周りの皮膚に水泡ができることもあります。
口内炎ができた後も高熱は2~5日続き、熱が治まった頃に痛みを伴います。発熱から2週間経った頃、痛みと口内炎が治まるようになります。しかし、赤ちゃんに2週間も発熱や痛みを我慢させるのは可哀想ですよね。
また、他の病気の可能性もあるため、早めに小児科へ行って見てもらいましょう。

2 歳頃に起きやすい口内炎

2歳頃になると保育園などでウィルスをもらってきてしまい、風邪などに感染しやすくなりますよね。実は口内炎の中でも風邪の症状と似たものもあります。それはヘルパンギーナと手足口病です。
どちらもウィルス性口内炎の一種で、夏に飛沫感染で流行し、発熱も伴うため夏風邪と勘違いもしやすく見分けが付きづらいです。見分け方としては、ヘルパンギーナは上顎から喉の周辺など口内にのみ炎症を起こすものですが、手足口病は口内だけではなく、手のひらや足の裏にも発疹が起きます。
どちらにしても小児科へ行って薬をもらうのが良いでしょう。また、しばらくの間は家庭でもタオルをわけたり、食器をしっかり洗って別々にしたりなどの感染予防策が必要になります。

まとめ

赤ちゃんの口内炎はビタミン不足だけではありません。熱を伴う場合は小児科へ連れていき、薬をもらいましょう。また家庭でも感染しないようにタオルや食器を分けて生活しましょう。