これを読めば心配なし!赤ちゃんの前歯の歯並びまとめ

赤ちゃんの前歯がなかなか生えないと不安になりますよね。やっと生えたと思ったら八の字に生えてきたり、一本しか生えなかったり…。心配になることが多いと思います。そんなお母さん、お父さんの心配を吹き飛ばすため、赤ちゃんの前歯の歯並びについてまとめました。

赤ちゃんの前歯が八の字に生えてしまっている

赤ちゃんの前歯が八の字になっていることが多くあります。特に生え始めの頃の下の歯に多く、八の字に開いているような状態になっています。このような状態はけしてめずらしいことではなく、逆に最初から前歯がまっすぐ生えてくる方が珍しいのです。
最初は八の字になっている赤ちゃんの前歯でも、時間が経つとまっすぐに生えるように自然と変化していきます。どうしても気になるようであれば、検診の時に直接聞いてみましょう。
歯医者によっては、永久歯が生えてくる6歳頃までは歯並びは重要視されないこともあるため、気になるようであれば自分から聞いてみましょう。6歳までは虫歯予防の方が重要視されるので、虫歯にならないように、歯磨きや食生活に気を付けることが大切です。
特に前歯が八の字に生えていると、所々磨きにくいところがでてきます。気を付けて磨きましょう。

赤ちゃんの前歯が一本しか生えてこない

赤ちゃんの前歯が一本しか生えないと不安になりますよね。生え始めの時期であればまだ生えてきていないだけという可能性が高いです。しかし、他の歯は生えそろってきているのに、前歯だけ一本しか生えてこない場合は癒合歯(ゆごうし)や先天性欠如の場合があります。

■癒合歯(ゆごうし)
癒合歯(ゆごうし)とは何らかの原因で隣同士の歯と歯がくっついて、二本の歯が一本の歯のようになってしまった状態です。永久歯よりも乳歯に多く、およそ4%の確率で発生しています。主に発生する場所は前歯です。前歯が一本しか生えておらず、その歯がほかの歯に比べて大きい場合は癒合歯かもしれません。
癒合歯かどうかは歯医者でレントゲンを撮って調べることができます。もしかしたら、まだ表面に出てきていないだけであごの中で形成されているかもしれません。
もし癒合歯だった場合は癒合している境目の溝にシーラントを塗ったり、フッ素塗布や歯磨きをして虫歯のリスクを防ぎましょう。

■先天性欠如
先天性欠如とは何らかの原因で生まれつき歯が足りない状態のことを言います。乳歯は20本、永久歯は親知らずをのぞくと28本生えてくるはずですが、先天性欠如はその本数に満たない状態です。
先天性欠如は乳歯にも永久歯にもみられる症状で、1本もしくは2~3本だけ欠如することもあれば、まれに10本以上欠如することもあります。
癒合歯同様、先天性欠如ももしかしたらまだ表面に出てきていないだけかもしれません。歯医者でレントゲンを撮って調べてもらいましょう。もし先天性欠如だったとわかっても乳歯の場合は自然に抜けるので赤ちゃんの歯には特に大きな治療はせず様子を見ることが多いです。

赤ちゃんの前歯がいつまでたっても一本のままのときは歯医者で必ずレントゲンを撮って調べてもらいましょう。永久歯の歯並びにも影響を及ぼします。

赤ちゃんの前歯が生えない

赤ちゃんの前歯は通常6ヵ月頃に生えてくると言われています。乳歯が生える時期には個人差があるので、1歳になってやっと生えてくる場合もあれば、生まれた時から生えている赤ちゃんもいます。
ほとんどはただ単に生えるのが遅くなっているだけで、あごの中で歯が出来上がっている場合が多いです。1歳を過ぎても乳歯が生えてこない場合は癒合歯(ゆごうし)や先天性欠如と同様にレントゲンを撮って調べてもらいましょう。
なかなか前歯が生えてこないと心配になってしまいがちですが、レントゲンで調べてもらうことによって、前歯がきちんとあごの中で作られていることがわかるととても安心しますよ。

まとめ

赤ちゃんの前歯が八の字に生えているときは経過を待ってみましょう。赤ちゃんの前歯が生えない時、一本しか生えない時は歯医者でレントゲンを撮ってもらいましょう。大体は表面に見えてきていないだけであごの中では形成されています。