赤ちゃんの歯ぎしりは心配しなくても大丈夫!3つの傾向

赤ちゃんなのに歯ぎしりをしていると感じたことはありませんか?赤ちゃんの歯ぎしりはそんなに心配しなくても大丈夫です。歯ぎしりが心配な原因と、3つの傾向をご紹介します。

赤ちゃんは歯ぎしりで歯の位置を調整している

赤ちゃんが行う歯ぎしりには2種類あります。
歯の位置調整を行うためのものと、精神的ストレスを伴っているものです。

赤ちゃんの歯ぎしりのほとんどは、生えてくる歯の位置調節を無意識で行っているものです。なので赤ちゃんの歯ぎしりは大人と違って、そこまで心配しなくても大丈夫です。

歯の位置調整の場合、赤ちゃんの歯ぎしりは乳歯が生え始める生後6カ月前後に始まります。赤ちゃんは寝ている時だけでなく、起きている間にも歯ぎしりをします。心配になる方も多いかと思いますが、成長の証と見守ることが大切です。

一方、精神的ストレスの場合は、まわりの環境や保育園が変わることで心に不安を抱え、過度なストレスとなったときに歯ぎしりをすることがあります。

しかし、赤ちゃんの歯ぎしりは多くの場合、成長の一過程に過ぎません。指しゃぶりなどと一緒で、自然といつしか卒業するものです。逆に無理にやめさせようとして過度のストレスを与えないように注意しましょう。

また、歯ぎしりはものを噛む力が芽生えていることの証拠でもあります。きつく叱ってストレスを与えるだけでなく、噛む力まで奪ってしまわないようにしましょう。

赤ちゃんの歯ぎしりは自然に治まる

歯ぎしりは上下の歯を合わせて動かしますが、その時、上の歯の位置に下の歯を合わせるために、下顎を少し前に突き出す必要があります。そうなると自然と受け口の状態になってしまい、受け口になってしまうのではないかと心配するかもしれません。

ですが、奥歯が生えてきて食事を奥歯でしっかり噛めるようになる2歳半~3歳ごろになると、自然と受け口は解消されます。歯ぎしりで受け口になる事はないので安心してください。

しかし、歯ぎしりも度が過ぎると乳歯の擦り減りや、歯神経に炎症が起きてしまったり、歯列不正を引き起こしてしまう場合もあります。顎の成長や歯列に気になる点が見えはじめたら、なるべく早く歯医者に相談するようにしましょう。場合によっては、歯列矯正が必要になることもあります。

歯列不正を起こしてしまう原因は、歯ぎしりよりも指しゃぶりの方が多いです。3歳過ぎても指しゃぶりを続けていると受け口や噛み合わせのトラブルが出てくる可能性が高くなるので、指しゃぶりには気をつけましょう。

また、乳歯が生えそろっても歯ぎしりが続く場合は、指しゃぶり同様のトラブルが発生する可能性が考えられるので、歯医者へ相談するようにしましょう。

赤ちゃんの歯茎の出血は自然に止まれば問題ない

歯ぎしりをした後に口内をチェックすると、出血していることがあります。赤ちゃんの歯茎は柔らかいため、歯ぎしりをした時に出血しやすいのです。

また、歯が生えてくる時に出血することもあります。乳歯は歯茎を突き破って生えてくるため、その影響で歯茎が一時的に腫れたり出血したりすることもあります。

歯茎は血管が多く通っているため、出血量が多くなります。量が多くても、出血が自然に止まるようであれば問題ありません。出血が止まった後も気になるようならタオルを噛ませるようにしましょう。

ただし、歯茎にオデキ(膿)があった場合は虫歯菌が原因で出血している可能性があります。もし、オデキのようなものを見つけたら出血していなくても歯医者へ行った方がいいでしょう。

まとめ

歯ぎしりが直接歯並びや歯茎に悪影響を及ぼすことはほとんどありませんが、乳歯が生えそろっても歯ぎしりが続くようであれば、歯医者へ相談しましょう。