虫歯にならない方法には何がある? 子供の歯を守るための工夫3つ

どの親も、子供にはできるだけ虫歯になってほしくないと思っています。しかし、これだけ甘い食べ物や飲み物があふれ返っている日本では、口の中の環境を保つのも容易ではありません。もともと歯の質が弱かったり、唾液の量が少なかったりすれば、尚のこと虫歯になりやすくなるでしょう。しかし、ある工夫をすることで、虫歯のリスクを下げることは十分に可能です! やり方を詳しく説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

食事やおやつは時間を決めて食べさせる

人間の口の中は、普段はアルカリ性に保たれています。しかし、そこへ砂糖を含むものが入ってくるとミュータンス菌のエサとなって酸を作り出し、歯が溶けやすい状態になるのです。ただし、口の中が空っぽになれば唾液によって徐々に中和されていくので、時間がたてばまたアルカリ性に戻ります。

ところが、時間を決めずにだらだらと食事をさせていたり、歯と歯の間に食べカスが詰まったままの状態で放置していたりすると、口の中がアルカリ性に戻る暇がなく、虫歯になりやすくなるのです。

食事やおやつはできるだけ時間を決めて食べさせ、食後は軽く歯磨きをして食べカスを落とすようにしましょう。飲み物はすぐに流れていってしまうので食べ物よりは危険度が低いですが、甘いものをだらだらと飲ませてしまうのは良くありません。普段はお水やお茶にしておいて、甘い飲み物はたまのお楽しみにとっておきましょう。

正しい歯磨きの習慣をつける

小さな子供はまだ自分でキレイに磨くことはできませんが、歯磨きの重要性について理解することはできます。絵本やアニメなども利用しながら、なぜ歯を磨く必要があるのか、歯磨きをしないとどうなるのかについて説明してあげましょう。食べカスが残っていると虫歯菌が歯を溶かしてしまうこと、夜寝ている間に虫歯菌が増えるので朝と夜の歯磨きが重要なことを分かりやすく教えてあげると、子供も「磨かなきゃ」と意識しやすいです。

そして、ママも一緒に歯ブラシを持ち、朝晩洗面所に立つ習慣をつけてください。鏡を見ながら汚れが残りやすい場所(上の前歯や奥歯の噛み合わせ)を示し、歯ブラシの動かし方を教えます。毛先が歯と直角になるように当て、左右に20秒ぐらいずつ動かすこと、力を入れ過ぎないことを説明してあげましょう。

子供が自分でひととおり磨けたら褒めてやり、ママの膝の上で仕上げ磨きをします。子供には手鏡を持たせ、歯ブラシの動かし方をよく見せてあげてください。これを毎日朝晩続けると、子供は歯磨きに抵抗のない大人に育ちますよ。

ミュータンス菌との接触を避ける

食事や歯磨きに気を付けることも大切ですが、残念ながら、もともとのミュータンス菌の数が多ければ、いくら努力しても虫歯を防ぐのは困難です。いわゆる「ちゃんと磨いているはずなのに、なぜかすぐ虫歯ができてしまう」という大人になるわけですね。

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、ミュータンス菌はいません。ママやパパが口移しで食べさせたり、同じ食器を共有したりすることで移るので、こうした行動を避け、子供の歯を守ってあげましょう。

特に、1歳7ヶ月~2歳7ヶ月頃はミュータンス菌の脅威に晒されやすい時期です。砂糖を使った甘いものを与える機会をできるだけ少なくし、大人とは違う食器を使って食べさせてあげてください。

おわりに

虫歯にならない方法について説明しましたが、いかがでしたか? 毎日のことなのでママやパパは大変ですが、虫歯予防は小さな頃の習慣づけが肝心。子供が自分の歯に関心を持ち、大切にしていける人になるよう、頑張ってサポートしてあげましょう。口の中に食べカスを残さないこと、歯磨きをきちんとすること、ミュータンス菌との接触を減らすことが大切ですよ!