「虫歯にならない!」と雑誌で話題。母親たち絶賛の“究極”虫歯予防法とは」

母親にとって、子供の健康を守ることは最重要課題。
風邪をひかせないよう気を付けたり、食事のバランスに気を配ったりと、やらなくてはいけないことはたくさんありますが、歯を丈夫に保ち、虫歯にならないようにするのも大切ですよね。
しかし、これが案外難しく、気を付けているつもりでも、いつの間にか小さな虫歯ができてしまうのです。
そこで、雑誌で話題の「“究極”虫歯予防法」について調べてみました。大切な我が子を守るため、ぜひ参考にしてみてください。

虫歯ができやすい人とそうじゃない人の違い

世の中には、一所懸命歯磨きしてもすぐに虫歯ができてしまう人がいる一方で、ほとんど歯を磨かないのになぜか虫歯にならない人がいます。これはなぜかというと、口の中に住み着いている「ミュータンス菌」の数が違うからです。

ミュータンス菌はいわゆる「虫歯菌」と呼ばれるものですが、生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には一切存在しません。
しかし、父親や母親、祖父母など、赤ちゃんのお世話をする人の口の中にミュータンス菌がいると、いつの間にかそこから移ってしまうのですね。
口移しで食べ物を与えたり、同じ食器を共有したりするのはとても危険なことなのです。

特に、1歳7ヶ月~2歳7ヶ月までの間を「感染の窓」と呼び、最もミュータンス菌に感染しやすい時期であると言われています。
逆に考えれば、この時期さえ無事に乗り切れば、子供は虫歯におびえなくても済むということ。もちろん、ミュータンス菌が少ないからといって必ず虫歯にならないというわけではありませんが、そうじゃない人に比べるとリスクは格段に減ります。

また、生まれつき歯の質が硬かったり、唾液の量が多かったりする人も虫歯にはなりにくいです。
歯が硬ければ酸が溶かすのに時間がかかるし、唾液が多ければ食べたもののカスや糖分が洗い流されやすくなります。
こればかりは遺伝なのでどうしようもありませんが、カルシウムを含む食品を食べたり、ガムを噛んだりすることである程度は理想の状態に近づけるので、いろいろと工夫してみましょう。

親の虫歯をうつしたくない!そんな時は「ブリアン」で歯磨き!

虫歯になりにくい食事やおやつのとり方

<だらだら食べをしない>
人間の口の中は、食事をすると一時的に酸性に傾き、食後30分ぐらいで元のアルカリ性に戻ります。
ですから、だらだらと食事やおやつをとると口の中が常に酸性の状態になってしまうので、それだけ歯が溶けやすくなるのです。
食事やおやつの間隔は、最低でも3時間ぐらい空けるようにしましょう。
食後に甘いデザートを食べておくと「間食したい」という気持ちを抑えやすくなりますよ。

<食後は軽く口をゆすぐ>
食後の口の中は酸性になっているので、ゴシゴシ磨いてしまうと歯の表面が傷ついてしまいます。
しかし、何もしないでいると食べカスが口の中に残ってしまうので、軽く口をゆすぐか、水やお茶を飲むようにしましょう。
どうしても磨きたい場合は、力を入れずにささっと行ってくださいね。
また、ミュータンス菌の活動を抑えたり、歯の再石灰化を促したりする「キシリトール入りのガム」を噛むのもオススメです。

<夜はなるべく甘いものを避ける>
唾液の量は一定じゃなく、夜になるとだんだん少なくなる傾向があります。
それはつまり、夜の時間帯はミュータンス菌にとって最も活動しやすいということ。
ですから、もう遅い時間に甘い食べ物や飲み物をとると、それだけ虫歯のリスクが上がってしまうのです。
晩御飯の後に甘いお菓子をあげたり、湯冷ましにジュースを飲ませたりするのはやめましょう。

1歳の子どもが自分で歯磨きをしたくなる歯磨き粉とは?

歯を溶かしやすい飲み物

子供にはこまめに水分補給をさせてあげたいものですが、飲み物の中には歯を溶かしやすいものも含まれているので注意が必要です。
できるだけ避けたほうが良いですが、どうしても飲みたい時は後で口をゆすがせるようにしましょう。
水やお茶を飲むのも有効です。

<スポーツドリンクや甘いジュース>
こうした飲み物には、びっくりするぐらい大量の砂糖が含まれています。
500mlのもので小さじ15杯分もの砂糖が入っていることも珍しくないというから驚きですよね。原料となる砂糖はミュータンス菌のエサになるだけでなく、体内で代謝される時にたくさんのカルシウムを必要とします。
骨や歯がもろくなってしまうので、あまり頻繁に与えないようにしましょう。

<炭酸飲料>
のど越しの良い炭酸飲料は子供も大好き。しかし「炭酸」という名前の通り、こうした飲み物には酸が含まれています。
たくさんとればやはり歯を溶かす原因になるので、できるだけ避けたほうが望ましいでしょう。
ちなみに、かんきつ類に含まれる酸も虫歯の原因となるので、果汁100%だからといって安心はできません。

上手な歯磨きのポイント

虫歯を防ぐために注意したいことをいろいろと説明してきましたが、一番大切なのはプラークコントロールです。
ミュータンス菌は歯の表面に付着し、バイオフィルムという強固な巣を作り出すので、こまめに取り除いてあげないとハブラシでも取れなくなってしまいます。
次のポイントに注意して、子供の歯を清潔に保ってあげましょう。

<朝晩の歯磨きを大切にする>
夜はミュータンス菌の活動が活発になるので、寝る前の歯磨きでしっかりプラークを取り除くことが大切というのは広く知られていますが、実は朝起きた時の歯磨きも非常に重要なのです。
というのも、朝は就寝中に増えたミュータンス菌を取り除く必要があるから。
朝食をとる前に一度丁寧に歯を磨き、食後は軽くブラッシングするというのが理想的でしょう。口臭予防としても、朝の歯磨きは役立ちますよ。

<フロスや歯間ブラシも併用する>
どんなに歯磨きが上手でも、歯と歯の間の汚れまではなかなか取り除けません。
ハブラシが終わったらフロスや歯間ブラシで隙間の汚れを取る習慣をつけましょう。
サイズがいろいろとあるので、子供の歯に合ったものを選んであげてくださいね。
ちなみに、ハブラシのサイズは前歯2本分と同じぐらいの大きさが望ましいです。

<虫歯になりやすい部分を重点的に磨く>
子供の歯が虫歯になりやすいのは、唾液の影響を受けにくい上の前歯と、かみ合わせ部分に食べカスが溜まりやすい奥歯です。他の部分ももちろん大事ですが、上の前歯と奥歯は特に気を付けて磨くようにしましょう。

<力を入れ過ぎないように注意する>
歯を磨く時、汚れを落とそうとゴシゴシ力を入れて磨くのは、歯の表面を傷つけ、かえって虫歯ができやすい状況を作り出してしまいます。
ちょうど良い力の入れ具合が分からない時は、キッチン量りにハブラシを押し付けてみてください。この時、目盛りが200~300になっていれば、それが歯磨きにちょうど良い力となります。

<歯磨き粉にこだわる>
ドラッグストアに行くと実に様々な種類の歯磨き粉が売られています。子供用に「いちご味」「メロン味」といったものを買い求める人も多いと思いますが、もう少しこだわって歯磨き粉を選ぶと、虫歯予防に大きな力を発揮してくれますよ。

たとえば「ブリアン」という歯磨き粉には、口の中に住み着いてしまったミュータンス菌の数を減らす働きがあります。
味も子供の好きな「いちご味」で、粉状の歯磨き粉をハブラシにつけて磨くだけ。虫歯の原因そのものを除去してくれるので、続けるうちにだんだん口内環境が整っていきます。大人も一緒に使えるので、親子で楽しく歯を磨く習慣をつけたいですね。

歯医者さんが薦める歯磨き粉で虫歯をゼロに!

定期的なデンタルチェックを受ける

毎日きちんと仕上げ磨きをしていても、小さな虫歯にはなかなか気付きにくいものです。そこで大切なのが、定期的なデンタルチェックを受けること。最低でも半年に1回、できれば3ヶ月に1度ぐらいは、子供を歯医者さんに連れていきましょう。

予防のために歯医者さんに通うことは、子供の歯医者さんへのイメージを良いものに保つことにも役立ちます。
定期健診は痛くないので「歯医者さん=嫌なところ」ではなく「口の中をキレイにしてくれるところ」というポジティブなイメージを抱きやすいのですね。こうして信頼関係を築いておけば、虫歯治療をする際にも落ち着いて受けられるでしょう。

おわりに

子供の歯を虫歯にしないための方法について、いかがでしたか?
「感染の窓」が開いている時期にミュータンス菌を近付けないようにすること、食事やおやつ、飲み物の与え方に気を付けること、毎日しっかり歯磨きをすることが大切なのですね。
大切な我が子が一生虫歯に苦しまなくても済むよう、小さなうちから良い習慣をつけておきましょう。
親から子へ移らないよう、ママやパパが口の中の健康に気を配ることも大切です。