子供の歯茎が腫れている!歯茎のできもの(フィステル)について徹底解説

子供の歯茎が腫れてしまったとき、口内炎だと思ってそのままにしては危険です!
乳歯の虫歯が原因かも?!

フィステルってご存知ですか?その腫れはフィステルかもしれません。

歯茎が腫れている!痛くない!膿!これってフィステル?

フィステルとは、歯の根の先に膿が溜まり、その膿の出口として歯茎に出来るおできのことです。
膿を出し終わると無くなり、また溜まるとでてきます。出てくる膿は臭く、口臭の原因にもなってしまいます。

痛みはほとんどないのですが、やはりおできですので違和感はあるでしょう。疲れが溜まっていたり
寝不足状態で身体の抵抗力が下がったときには痛むこともあります。

痛みがないからといって放っておくと、根の先にたまった膿の袋が大きくなり、周りにある歯の根を溶かしたり、
神経を死なせてしまうことがあります。長い期間そのままにしてしまうと治療が困難になり根を一部取ってしまう
こともあります。また、膿は血液によって身体中に運ばれてしまい様々な病気の原因にもなります。

子供の歯のフィステルはなぜできる?原因は?

では、フィステルの原因は?なぜ出来てしまうのでしょうか。

外傷
子供ってよく転んだり、物にぶつかったりしてしまいますよね。そういったときに歯をぶつけたりすると、その衝撃に
よって歯の神経が死んでしまうことがあります。歯の神経が死んでしまうと、根の先に膿が溜まりフィステルが出来てしまいます。

虫歯の治療に神経が耐えられなかった
虫歯を治療する際、歯の神経を取ってしまうと歯の寿命が短くなってしまうため、歯医者さんは出来るだけ歯の神経を残す努力をします。
しかし、歯自体に耐える力がないとその神経が死んでしまうことがあります。そうすると根の先に膿が溜まりフィステルが出来てしまいます。

根の治療に問題があった
根の治療の際、中の消毒が不十分であると根の先に膿が溜まりフィステルが出来ます。

歯周病から派生して
歯周病で出来た膿は、歯と歯茎の間から出てくることが多いのですが、そこが閉じてしまったりするとフィステルができます。
歯周病が原因の場合、出血や痛みを伴うことが多いです。

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子供のフィステルはどのように治療をするのか

細菌が原因となる根の治療を感染根管治療といいます。根の中を消毒し密閉することで無菌状態にする方法で、
わずかでも細菌が残ってしまうとそこからまた細菌が増え、再発を繰り返してしまいます。

根の治療は歯医者さんの技術が大きく影響するといわれています。信頼のおける歯医者さんでないと再発の危険も
出てきてしまうので、歯医者さん選びを慎重に行うことをお勧めします。

また、フィステルとよく間違われてしまうのが口内炎ですが、口内炎は痛みを伴いますので、
簡単に区別が出来ます。しかし、痛みがない歯茎のおできがすべてフィステルというわけでもなく、骨隆起といって骨が出っ張ってしまっている
可能性もあります。こちらは無害ですが、大きさなどによって手術で削る必要が出てくることもあります。

まとめ

いかがでしたか?歯だけではなく歯茎にも注意して、気を付けてあげましょう。
更に詳しいフィステルについてはこちらの記事にも書いています。