虫歯になると歯が痛くて、仕事が手につかず会社を休むはめになってしまったり、なにをするにも気になる痛みに困ってしまいますよね。
そんな困った虫歯菌を殺菌する方法は?フッ素で殺菌できるの?多くの人の悩みにお答えします!
虫歯菌を殺菌する方法!殺菌剤で殺菌できるの?
よく殺菌作用を謳った歯磨き粉やマウスウォッシュをみかけますが、そういったものを使えば虫歯菌は殺菌されるのでしょうか。
残念ながら、答えはNOです。
虫歯菌であるミュータンス菌が作り出す歯垢は歯にこびりつきバイオフィルムという膜に覆われています。そのバイオフィルムというのがまた厄介で、殺菌成分をはね返してしまうのです。
歯磨きで浮いた歯垢に対しては殺菌効果も有効に作用するかと思いますが、浮いた歯垢はうがいをするだけできちんと口外へ出てくれるので殺菌作用は必要なさそうですね。
さらにいうと、殺菌剤は、バイオフィルムに覆われていない善玉菌を殺菌してしまうので、できれば避けることをお勧めします。
虫歯菌はフッ素で殺菌ができる?
虫歯予防でよく耳にするフッ素。
実はフッ素には強い殺菌力があり、虫歯菌の働きを弱めると同時に酸の酸性を抑制します。虫歯菌は歯垢に棲み着き、糖分などの甘いものを栄養として乳酸を発生させて歯を溶かしていきます。その酸性を弱める働きがあるということですね。
しかしながらフッ素も同じく、虫歯菌を殺菌させることはできません。そしてお口の中に棲む善玉菌を殺菌してしまいます。
虫歯予防にフッ素を用いることは、安全面での賛否両論があり専門家でも意見が二分してしまうほどです。虫歯予防への効果と安全性を考慮したうえで使用するかを考えてみる必要がありそうですね。
どうやったら虫歯菌を減らすことができるの?
一番手っ取り早いのは、毎日の歯磨きをしっかり行って歯垢(プラーク)を取り除いてあげること。
しかし今、海外で主流となってきている方法が、口腔内に住み着いてくれる善玉菌を摂取して虫歯菌の居場所を失くすという方法です。
どういうことかというと、口腔内には菌が住み着ける数に限りがあるのですが、
例えば上限が100だとして、善玉菌が100のうち80を占めていたら虫歯菌は20しか居場所がないということになります。
虫歯というと殺菌して予防するという方法がイメージされがちですが、歯磨きで虫歯菌をかき出して、また菌が増える前に善玉菌が陣地をとってしまおうという日本では珍しいコンセプトでの虫歯予防法ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
従来の虫歯予防では虫歯は防ぎきれないことがわかっているので新しい手法に頼ってみるのもひとつの手ですね。