1歳児ママは必読!3つの虫歯予防法

1歳になると前歯が生えそろい、本格的に虫歯予防を始めなくてはいけません。今すぐ気軽に始められるものから、歯医者できちんと行うものまで虫歯を予防するための3つの虫歯予防法をご紹介します。

1歳に起こりやすい前歯の虫歯とは

1歳の赤ちゃんが虫歯になりやすい場所は前歯です。特に、哺乳瓶虫歯には注意をしましょう。哺乳瓶虫歯とは前歯の裏側や歯と歯茎の境目にできてしまう虫歯です。
哺乳瓶虫歯は文字通り哺乳瓶の使用によるものが原因です。哺乳瓶はストローやコップで飲むよりも、飲み物が長く口にとどまってしまいます。つまり、ミルクの糖分が歯にふれてる時間が長くなり、前歯が虫歯になりやすくなってしまいます。
しかし、哺乳瓶を使う事で必ず前歯が虫歯になるというわけではありません。哺乳瓶を咥えたまま長時間過ごしたり、寝てしまったりすると前歯が虫歯になってしまう可能性が高くなってしまうのです。
また、哺乳瓶だけでなく、寝ながら母乳を吸う場合も同じような現象が起き、虫歯になりやすいです。哺乳瓶であっても、母乳であっても「長時間咥えたまま」や「そのまま寝ちゃった」という点があると、前歯に虫歯を作る原因となるでしょう。
前歯に虫歯を作らない対策として、歯が生えたらできるだけ哺乳瓶からコップへ、寝る前のミルクも早めにお茶や白湯等へ移行していきましょう。もし精神的な安定のために哺乳瓶をくわえるのであれば、中身をお茶かぬるま湯に変えてみましょう。
哺乳瓶を辞められないと、上口唇の動きが悪くなり、しまりのない口唇となったり、舌は逆方向の前方へ押し出されるような動きになったりするため、哺乳瓶は早めに卒業しましょう。

1歳児でもできる虫歯予防とは

1歳児でもできる虫歯予防とはずばり歯磨きです。前歯が上下4本ずつ生えてきたら、赤ちゃんが自分で歯磨きをできるよう練習をはじめましょう。
今は上手に磨けなくても大丈夫です。まずは歯ブラシに慣れさせることが重要となります。歯磨きを自分で行うことが習慣化されれば、歯を磨き忘れることはなくなります。慣れてくれば磨き残しも少なくなり、虫歯へのリスクは低くなります。虫歯を作らないためにもまずは歯磨きから始めてみましょう。
赤ちゃんが自分で歯磨きする場合はリング型ののど突き防止があるものを選ぶとよいでしょう。
赤ちゃんの口内はせまく、のどまでの距離が短いため、先が長いものを奥まで咥えると吐いてしまうことがあります。そのため、のど突き防止が付いている商品を選ぶとよいです。
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親が磨いている姿を見せてあげ真似させたり、歯磨きの歌などで歯磨きを教えるとよいでしょう。仕上げ磨きも忘れないようにしましょう。その際は仕上げ磨き用の歯ブラシも用意します。
赤ちゃんは歯磨きを噛んでしまい、歯ブラシの毛先がすぐに開いてしまいます。毛先が開いた歯ブラシでは歯垢が落としにくいため、仕上げ磨き用と赤ちゃんに渡すブラシは分けた方がいいでしょう。
仕上げ磨き用の歯ブラシは「仕上げ磨き用」や「母親磨き用」と記載されているものを選ぶとよいです。
最初の奥歯(第一乳臼歯)が生えるまでは夜寝る前の1日1回だけでもよいので歯磨きをするように心がけ、第一乳臼歯が生えてきたら1日3回磨くようにしましょう。

1歳半頃になったら歯医者へ

赤ちゃんの歯は小さくもろくやわらかいです。そんな赤ちゃんの虫歯予防にとって効果的なのはフッ素です。多くの自治体や歯医者では上下4本ずつ計8本歯が生え始めたらフッ素を塗布するようすすめています。
しかし、歯医者のフッ素は市販のものよりも濃度が高いため、まずは市販のフッ素で慣れさせてから歯医者での塗布を開始するのが効果的と言えます。
市販のフッ素は一般的なドラッグストアでも販売しております。フッ素を購入する際は研磨剤が少なく、フッ素の濃度が500ppm以上のものを選びましょう。あとは赤ちゃんの好みの味を選んだり、うがいができない場合はうがい不要のものを選べば問題はありません。
そして慣れてきたら、歯医者でのフッ素塗布をしましょう。自治体によっては1歳半に歯科検診があり、その時にフッ素塗布をしてくれる地域もあるようです。そういった制度などがないかあらかじめ自治体に確認を取っておくとよいでしょう。
歯医者でフッ素塗布をするメリットとして3つのことが挙げられます。

①歯医者で塗布するフッ素は濃度が高いため、予防効果が高いこと。
市販のフッ素の濃度は500ppm~950ppm程度ですが、歯医者で塗布するフッ素は最高9000ppm程度です。数字で見ると濃いですが、実際は歯医者が赤ちゃんの歯の状況や、うがいができるかどうかを見ながら濃度や量を調整してくれるため安心できます。

②赤ちゃんの歯の健康状態を見てもらったり、虫歯予防の相談ができること。
虫歯があるかどうかを見てもらったり、正しい歯磨きの磨き方の指導や市販のフッ素の種類の相談など、歯や歯磨きに関して様々な質問や相談を直接できるのがママにとって一番のメリットだと思います。

③赤ちゃんを歯医者さんに慣れさせておくことができること。
虫歯になってから歯医者へ行くと、歯医者は怖いところ・痛くなるところというイメージがついてしまいます。
しかし、定期的にフッ素塗布してもらうことで歯医者との信頼関係もでき、歯医者に慣れさせることができます。

歯医者でのフッ素塗布は、大体3ヶ月~6ヶ月ごとに定期的に行うとより効果的です。頻度は赤ちゃんの歯の状況を見てもらいながら歯医者に決めてもらいましょう。

まとめ

1歳になったら前歯を虫歯にさせないように気を付けます。そのためには哺乳瓶を卒業させ、歯磨きとフッ素塗布をスタートさせることが重要です。この3つの虫歯予防法をぜひ試してみてください。