赤ちゃんが歯ブラシを嫌がらないために知っておく4つのポイント

赤ちゃんの歯が生えてきたけれど、歯ブラシをいつから使ったらいいの?歯ブラシを使うときに知っておいた方がポイントを4つご紹介します。

赤ちゃんの歯ブラシはいつから?

歯ブラシで歯を磨くのは上下の歯が生えてからにしましょう。それまではガーゼ磨きで大丈夫です。
上下の歯が4本ずつ生えてきたら歯ブラシを使用し、子供が自分で歯を磨く習慣をつけさせましょう。

最初は上手に歯ブラシを使えない子も多いです。
上手に磨けず、歯ブラシを舐めてしまったりします。でもあせらずに、優しく褒めることで子供に歯を磨こうという、前向きな気持ちを育むことができます。

子供が自分で歯を磨いた後は、必ず親が仕上げ磨きをします。
仕上げ磨きは寝かせてペンを持つような感じで人差し指と親指で歯ブラシを持ち、軽く優しく磨きましょう。
歯磨き粉はまだ使用しなくても良く、水磨きで大丈夫です。

歯ブラシは小さめのやわらかいブラシを選びましょう。
乳歯も口内も小さくデリケートなため、できるだけ刺激の弱いものを選ぶのがポイントです。
子どもが歯磨きを毎日楽しんでできるように、お父さんお母さんも工夫が必要です。歌を歌ったり、音楽に合わせて歯を磨くのを習慣にしてもいいかもしれません。

初めての歯ブラシの選び方はこちらのページで詳しく紹介しています。

仕上げ磨きの際は歯に白い点がないか初期虫歯をチェックしましょう。
初期虫歯とは表面のエナメル質に虫歯菌が到達した状態で、表面に透明感のない白い点が現れます。

通常、歯の表面はエナメル質で艶感があるのですが、初期虫歯は艶のない白濁とした状態になります。
初期虫歯の段階であれば歯磨きで治ることもあるため、気を付けて磨いてください。
もし、茶色い点があったら、すでに自力で再生できない状態の虫歯になっている可能性が高いです。茶色い点を見つけたら歯医者へ行きましょう。

赤ちゃんが歯ブラシを嫌がる!嫌がらないためには?

ガーゼ磨きは嫌がっていなかったのに、歯ブラシで磨くようになった途端、歯磨きを嫌がってしまうこと赤ちゃんは多くいます。
なぜ歯ブラシになると嫌がるのでしょう。

その原因は磨き方にあります。親は赤ちゃんを虫歯にさせないように強い力でゴシゴシと磨いてしまいます。
また、磨き残しがないように、時間をかけて磨いてしまいます。
すると赤ちゃんは長時間口を開けたままになり、苦しくなって嫌がってしまうのです。

ではどうしたら苦しませず磨くことができるのでしょうか。
赤ちゃんが嫌がらない歯の磨き方のポイントは、1本磨くごとに歯ブラシを口から出すことです。
そして歯を1本磨くときにゴシゴシする回数は3回だけでにしましょう。1本につき3回ゴシゴシしたら1回歯ブラシを抜きます。
これを繰り返して全部の歯で行うと、歯ブラシを抜くたびにコミュニケーションができるので、子供に苦しい思いをさせずに様子を見ながら、歯を磨くことができます。

歯磨きを嫌がる赤ちゃんに1日3回磨くのは大変なので、1日1回だけでもしっかり磨くようにしましょう。
仕上げ磨きを嫌がるのであれば、朝とお昼は自分で磨かせて、仕上げ磨きは夜だけにしましょう。

磨くときの雰囲気づくりも大事です。
赤ちゃんが磨くときは、歯ブラシは子供の好きなキャラクターの柄など気に入ったものにしましょう。
自分で歯磨きをした時は褒めてあげるとやる気が出ます。また、歯磨きの歌や好きな歌を歌うと楽しい雰囲気が出てよいでしょう。
仕上げ磨きの際は、「あ、虫歯菌がいる!ママがやっつけてあげるね!」などの小芝居をして虫歯菌の存在を植えつけましょう。仕上げ磨きがしやすくなります。

赤ちゃん歯ブラシ、仕上げ用は小さめヘッド

仕上げ磨きをする時には、仕上げ磨き用や母親磨き用などの表示の物を選ぶようにしましょう。
0から3歳用の幼児用歯ブラシは、ヘッドの部分が大きすぎます。赤ちゃんが自分で磨く分にはいいですが、仕上げ磨きには不向きです。

仕上げ磨きの歯ブラシを選ぶ際はヘッドの小さいものを選びましょう。小さいほうが磨きやすく、奥まで届きやすいです。

また、赤ちゃんは歯ブラシを噛んでしまい、歯ブラシの毛先がすぐに開いてしまいます。毛先が開いた歯ブラシでは歯垢が落としにくいため、仕上げ磨き用と赤ちゃんに渡すブラシは分けた方がいいでしょう。

また、近年の仕上げ磨き用の歯ブラシはLEDライトやミラーがついているものや、ヘッドがリング状になっていてどの角度からも磨きやすくなっているものもあります。
パッケージや説明を読んでじっくりと考えてみましょう。

赤ちゃん用の歯ブラシ、菌が繁殖しない洗い方は?

歯ブラシには約1億個の雑菌が付着しているといわれます。しかし、口内にはもっと雑菌が生息しているので、大人であれば気にする必要はありません。
しかし、赤ちゃんの場合はまだ常在菌が定着していないため、免疫力が大人と比べるととても劣っています。歯ブラシに雑菌が付着しているのは大きな問題になります。

歯ブラシに雑菌が繁殖しないようにきちんと洗いましょう。
まずは殺菌をします。80℃前後のお湯に3分以上つけて置くのが一番手軽でしょう。
また、洗口液につける方法もあります。洗口液で殺菌する場合は110分前後浸けておくと効果的です。

次に、殺菌をしたらしっかりと乾燥させましょう。通常歯ブラシは洗面所などに保管しますが、赤ちゃんの歯ブラシは日当たりと風通しのいい場所で保管しましょう。湿気から歯ブラシを守ることで細菌が繁殖しにくくなり、紫外線の殺菌作用も見込めるからです。

また、歯ブラシの毛先が広がったら、すぐに新しい歯ブラシに交換しましょう。
菌の繁栄を防ぐためにも、歯をしっかりと磨くためにも1カ月に1度交換するとよいでしょう。

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まとめ

赤ちゃんにとって食べ物以外のもの、歯ブラシが口の中に入ってくることは怖いものです。
歯ブラシを嫌がる赤ちゃんを無理やり抑えつけるのではなく、楽しいイメージを与えて歯磨きに臨みましょう。
また赤ちゃんの口内はとても敏感なので歯ブラシの選び方やその後のケアもしっかりとするようにしましょう。