赤ちゃんの『下の歯』に関するQ&Aまとめ

赤ちゃんの下の歯の生え方は大丈夫なのか。舌の歯の歯磨きの仕方やその時の注意点はないか。歯石が付いてる場合はどうしたらいいのか。歯ぎしりや歯並びに関することなど、赤ちゃんの『下の歯』に関するQ&Aをまとめました。

Q.赤ちゃんの下の歯の生え方が左右対象じゃない!(3本や1本など)

A.赤ちゃんの歯の生え方には個人差があるので、きちんと左右対称に生えてこないこともあります。
あまりにも生えてこないと感じたら歯医者さんに行ってレントゲンを撮ってもらうとよいでしょう。
レントゲンを撮ると、歯茎の中に存在する歯の根っこを見ることができるため、もう少し待っていれば歯が生えてくるということが分かり安心しますよ。もし、レントゲンを撮った場合に歯の根っこが存在しなかった場合は先天性欠如と診断されます。
先天性欠如とは何らかの原因によって歯の根っこができなかった症状のことです。
先天性欠如だった場合、存在しない歯の分のスペースが空いてしまうため、歯が動いたり傾いたりして、歯並びや噛み合わせに影響していきますが、乳歯の場合は自然に抜けるので特に治療はせず様子を見る程度です。
もし生え方に不安があるならば歯医者へ行き、レントゲンを撮ってもらいましょう。

Q.赤ちゃんの下の歯の歯磨きの仕方と注意点は?

A.赤ちゃんの歯が生えてきたら歯磨きを開始しましょう。
最初から歯ブラシで磨くと、赤ちゃんが痛みを感じやすいです。最初はガーゼで磨くようにしましょう。
そして、赤ちゃんの下の歯を歯磨きするときは歯の裏側まで磨くように心がけることが大切です。
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出典:目で見るお口の百科 家庭の歯学 著:増田純一、下川公一、河原英雄他著/クインテッセンス出版株式会社.

歯の裏側は食べかすが溜まりやすいです。歯ブラシを使用している場合は画像と同じように、歯ブラシのかかとの部分で同じような感じに磨いていきましょう。
ガーゼや綿棒で歯磨きしている場合も裏側を磨くことを意識して磨いてくださいね。

Q.赤ちゃんの下の歯に歯石がついちゃった!どうしたらいい?

A.赤ちゃんの歯に歯石が付いていても2歳くらいまでは自浄作用のある唾液の量が多く、歯に住み着いている虫歯菌も少ないため、虫歯になる心配はほとんどありません。
しかし、だからと言って赤ちゃんの頃から歯磨きを習慣づけないと、虫歯になりやすくなってしまいます。歯が生えてきたらガーゼで磨いてあげたり、1歳半になった頃には歯ブラシを持たせて赤ちゃん自身で磨かせたりなど、虫歯にならないよう習慣づけることが大切です。

Q.赤ちゃんの下の歯が小さいのは病気?

A.もともと乳歯は永久歯よりも小さめになっています。
また、赤ちゃんの歯は少しずつ伸びているので、生え始めの時は小さくても1年も経てば普通の大きさに変わっていくことがほとんどですよ。
もし心配であれば歯医者で相談してみましょう。どうしても不安な場合、レントゲンを撮ってもらうことでまだ表面に出てきていない歯の大きさまで確認できます。

Q.赤ちゃんの下の歯の歯並びと、歯ぎしりって関係があるの?

A.赤ちゃんの歯ぎしりは顎の正しい歯の位置を決めるための行動です。
歯ぎしりがあるということはそれだけ自分の力で歯並びを良くしようとしているという証拠です。
歯ぎしりが行われる時期は人それぞれで早い子だと上下の歯が生えたころから歯ぎしりが始まります。歯ぎしりが終わる時期は遅い子ですべての歯が生えそろう頃までです。
実は気づいていないだけでほとんどの赤ちゃんが歯ぎしりをしています。不安がらず、成長の一過程だと思い気にしないでおきましょう。

Q.赤ちゃんの下の歯が前にずれてる・出てる!大丈夫?

A.今は気になるかもしれませんが、実は今はほとんど気にしなくて大丈夫です。乳歯は自然と永久歯へ生え変わります。
乳歯の歯並びを気にしても永久歯が生えてくればまた全然違った歯並びになる可能性もあります。永久歯が生えそろうまで、歯並びは気にしないでおきましょう。
しかし、親の下の歯が前にずれてる・出てる場合、その歯並びは赤ちゃんにも遺伝する可能性があります。遺伝が考えられる場合は乳歯の段階から相談するとよいでしょう。顎のスペースの確保などをしてもらえますよ。

まとめ

赤ちゃんの下の歯の生え方や、生える順番、歯並びなどはほとんど気にすることはありません。赤ちゃんの時期に気にしてほしいのは歯並びよりも虫歯です。虫歯にならないようにきちんとした歯磨きの仕方を学び、注意していきましょう。