赤ちゃんの上の歯はいつ生えるのか、いつから歯磨きを始めるのか、歯並びを悪くしないためにはどうしたらよいのかなど、赤ちゃんの『上の歯』に関するQ&Aをまとめてみました。
Q.赤ちゃんの上の歯はいつ生えるの?生えるのが早い場合や、犬歯から生えることもある?
A.赤ちゃんの上の歯は大体生後6カ月くらいから徐々に生え始めます。
しかし、時期や順番は赤ちゃんによって異なります。
1歳になってようやく上の歯が生え始めた赤ちゃんもいれば、生まれた時から歯が生えている赤ちゃんもいます。
生える順番も決まっていないので、犬歯から生えてくる赤ちゃんも珍しくはありません。どうしても気になるならば小児歯科へ行って見てもらいましょう。
Q.赤ちゃんの上の歯の歯並びを悪くしない方法は?
A.歯並びは乳歯が生えそろい、永久歯が生えてくる6歳までは特に気にしないでも大丈夫と言われています。
しかし、将来赤ちゃんの上の歯の歯並びを悪くしないために今から気を付けておくことが2つあります。それは指しゃぶりと口呼吸です。
上の歯の歯並びが悪くなる原因は指しゃぶりと口呼吸がほとんどです。指しゃぶりは3歳までであれば問題ないとされていますが、習慣化されてしまうとなかなかやめられないので、少しずつやめるように心がけましょう。
口呼吸の多くは鼻づまりが原因なので、こまめに鼻水を取ってあげるようにしましょう。
もし指しゃぶりや口呼吸がやめられなかった場合、このような歯並び(出っ歯や開咬)になります。
出典:目で見るお口の百科 家庭の歯学 著:増田純一、下川公一、河原英雄他著/クインテッセンス出版株式会社.
出っ歯は指をしゃぶると前歯が押されてしまうことで発生します。
開咬は口呼吸の時に空気の通り道を確保するために舌の位置が下がってしまうことで発生します。
歯並びを悪くしないためにも、少しずつ指しゃぶりと口呼吸に気を付けてあげましょう。
Q.赤ちゃんの上の歯の歯磨きをするのはいつから?注意するポイントは?
A.赤ちゃんに最初の歯が生えてきた時点で歯磨きをしてしまって大丈夫です。
しかし、最初は普通の歯ブラシでの歯磨きではなく、お母さんの指にガーゼを巻いて磨いてあげましょう。
ガーゼ磨きをする時は事前にお母さんの爪を切ってあげると赤ちゃんの歯茎を傷つけなくて済みます。ガーゼを巻いた後は少しだけ水で濡らして歯を拭いてあげるようなイメージで磨いてあげましょう。
また、上の歯の歯磨きで注意したいポイントは「裏側も磨くこと」です。
上の歯が生えてきた頃の赤ちゃんは哺乳瓶虫歯や母乳虫歯になりやすいです。
長時間哺乳瓶や母乳を咥えたままになっていたり、授乳後そのまま寝てしまうと前歯全体が虫歯になって歯全体を溶かしていきます。
哺乳瓶虫歯や母乳虫歯にさせないためにも上の歯の歯磨きはきちんと行っていきましょう。
Q.授乳中に赤ちゃんの上の歯が当たって痛い!どうしたらいい?
A.アフターケアとして保湿や傷の保護もできますが、毎度痛い場合はアフターケアよりも根本の授乳の仕方を改善した方がいいでしょう。
上の歯が当たって痛い状態というのは赤ちゃんが浅く咥えていることが考えられます。乳輪が覆われるほど深く咥えさせることで上の歯が乳首に当たることが少なくなります。
また、深く咥えさせるのも難しい場合は授乳時に乳首に装着する乳頭保護器を使用するといいでしょう。
乳首とは違った感触になりますが、赤ちゃんが飲みやすい形になっているため、乳頭保護器を使った方が母乳を飲んでくれるようになったという声も上がっています。
痛みを抑えられ、母乳も飲みやすくなるので一石二鳥ですね。
Q.赤ちゃんの上の歯の生え方がおかしい(隙間が空いてすきっぱになってる・内側に生えている)
A.赤ちゃんの歯並びは乳歯の時点ではさほど気にしなくても大丈夫です。
隙間が空いているすきっぱの状態や八の字に生えている状態、内側に生えている状態は他の歯が生えてくることで、自然と隙間もなくなり、まっすぐと生えてくるようになります。
Q.赤ちゃんの上の歯が生えない、歯が一本だけしか生えない
A.赤ちゃんの歯が生える時期や順番には個人差があります。
赤ちゃんの上の歯がなかなか生えてこなくても多くの場合は心配する必要はありません。
しかし、1歳3ヶ月を過ぎても上の歯が生えない場合はレントゲンを撮ってもらいましょう。
歯がもともと生えてこない病気の先天性欠如や、隣同士の歯と歯がくっついて1つの歯になってしまう癒合歯が考えられます。
先天性欠如や癒合歯だった場合スペースが空いてしまうため、歯が動いたり傾いたりして、歯並びや噛み合わせ、発音などに影響が出ることがあります。
レントゲンを撮ると、歯が作られているけれどまだ出てこないだけなのか、歯がもともと作られてない状態なのか、2つの歯が1つにまとまってしまっているのかがわかります。
気になるならば歯医者さんに行きましょう。
まとめ
赤ちゃんの上の歯について疑問が生まれたら、赤ちゃんの『上の歯』に関するQ&Aまとめを読んでください。きっと役に立ちますよ。