虫歯菌はキスや食事で感染する⁉赤ちゃんを虫歯の感染から守る3つのポイント

「虫歯菌」はうつると聞いて、不安に思うお母さんお父さん多いのではないでしょうか?
どのように「虫歯菌」がうつるの?何歳まで気をつければいいの?虫歯ができるとすべての歯が感染してしまうの?お母さんお父さんなら必ず知っておきたい虫歯の感染についてお伝えします。

虫歯菌がうつるってどういうこと?

虫歯は「虫歯菌」原因ですが、生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には「虫歯菌」はいません。なので赤ちゃんに虫歯が出来るということは、人から「虫歯菌」が感染したということになります。
「虫歯菌」はお母さん、お父さん、また身近にいる大人の『だ液』から感染します。口移しで食べ物をあげたり、親が使ったスプーンで食事をあげてしてしまうと、大人の『だ液』から「虫歯菌」が口の中に入ってきてしまい、虫歯のできやすい子になってしまいます。

<お母さんお父さん必読!自宅でできる食事のあげ方4つのポイント>
■赤ちゃんに口移しで食べさせない
■大人が食べたスプーンや箸など、大人が使った食器で赤ちゃんにご飯をあげない
■硬いものでも、大人が口の中で噛んでから与えない
■熱いものを赤ちゃんに与えるとき、フーフーと息を吹きかけない
上記のようなことを心がけるだけで、「虫歯菌」の感染を防げます。

食事の時、つい大人が使った食器やスプーンで食事を与えてしまうならば、赤ちゃん専用の食器を用意してみてはどうでしょう。
フーフーと息を吹きかけるだけでも『だ液』が入ることを、意識していなかったお母さんお父さんも多いのではないかと思います。熱いものは息で冷ますのではなく、よく混ぜて時間をおき、冷ましてから食べさせてあげましょう。

また、『だ液』からうつるとなると、キスをすることで赤ちゃんに「虫歯菌」が感染しまうのではと気になるかもしれません。
スキンシップのつもりが、虫歯の原因になったら心配ですよね。
赤ちゃんの頬にキスをしたり、スキンシップをする分にはうつることはありません。ですが、お口へのキスですと『だ液』が入ってしまう心配があるので、ひかえてください。
代わりにお口以外の、頬やおでこなどにたくさんキスしてあげましょう。赤ちゃんへのキスも愛情表現の1つです。親子のスキンシップは大切にしてくださいね。

赤ちゃんへの虫歯菌の感染は何歳まで気をつけるの?

虫歯菌の感染は、特に歯の生え始めから3歳ごろまで気をつけるようにしましょう。実際に虫歯になりやすいのは、歯の生え始めから3歳までの間に、大人のだ液から「虫歯菌」が感染したときとされています。3歳までは虫歯の感染を防ぐようにしてあげてください。
特に生後1歳7ヶ月から2歳7ヶ月の間に「虫歯菌」がお母さんお父さんまた身近な大人から感染すると、「虫歯菌」が口の中に住み続けます。
この生後1歳7ケ月から2歳7ヶ月の間はもっとも母子感染がしやすく、『感染の窓』と呼ばれてるので、とても注意が必要です。
「虫歯菌」が赤ちゃんの口の中に入るのが遅ければ遅いほど、虫歯になりにくくなります。お母さんお父さんが、赤ちゃんのためになるべく、虫歯菌に感染させないような環境を作ってあげましょう。
例えば、1歳で「虫歯菌」に感染した子供と、3歳で感染した子供では大きくなってから虫歯になる確率が違うようです。
これは歯がきちんと成長する前に感染するか、成長してから感染するかの違いと言えます。2歳7ケ月までに虫歯菌に感染しなければ、その後感染したとしても虫歯になりにくくなります。気を遣うことが多く、大変な時期ですが、3歳ごろまでは赤ちゃんの為に頑張ってみてください。
『感染の窓』と言われる生後1歳7ケ月から2歳7ヶ月の間に、家族の「虫歯菌」が感染しないように、口移しや、スプーンなど食器を一緒に使うことは絶対にしないようにしましょう。赤ちゃんのためにも、お母さんお父さんが小さなことにも十分に気をつけてあげることが大切です。赤ちゃんのためにも、赤ちゃんの将来のためにもこの時期に「虫歯菌」を移すことなく、乗り切りましょう。

虫歯は隣りの歯にうつるの?口の中で感染する?

1本の歯にできた虫歯が、すぐに他の歯にもうつるということはありません。
しかし、歯と歯の間が虫歯になった場合は、両方の歯に影響することが考えられます。
特に歯が重なっている部分には歯垢(プラーク)がたまりやすいため、注意が必要です。歯と歯の間に虫歯ができると、その中で虫歯菌が増えて歯を溶かす酸を作り、隣りあった歯に酸が広がって、虫歯になってしまうことがあります。虫歯が増えたり進んでしまうほど、そこから虫歯菌が口の中全体に広がりやすくなります。
また、食べた後に歯磨きをしないでいると、だ液(浄化作用)の働きだけで、口の中の酸がなくなるのには3時間くらいかかってしまいます。
特に寝てる間は、だ液の分泌量が減ります。寝る前に物を食べて、歯磨きをしないで寝てしまうと、寝ている間ずっと虫歯金が酸を作り続けることになります。

なので、すでに虫歯になっている歯があると、そこから虫歯が作り出した酸がお口の中に広がってしまうのです。
虫歯を増やさないためにも、食後や寝る前に歯磨きをしっかりとおこないましょう。小さいお子さんですと、夜は疲れてしまい、歯磨きしないで寝てしまうこともよくあると思いますが、歯磨きはきちんとおこなってください。
歯が重なって生えてたり、ぴったりとくっついてると、赤ちゃんや小さいお子さんでは磨き残しがでてしまいます。以下5つのポイントを参考にお父さんやお母さんが仕上げ磨きをし、新たな虫歯を作らないようにしましょう。

■歯ブラシの毛先を歯と歯の間にきちんとあてる
■歯ブラシの毛先が広がらないくらいの軽い力で動かす
■小刻みに動かす
■1本ずつ丁寧に磨く
■食後30分以内に歯を磨く

歯ブラシの毛先が届かない歯と歯の間を掃除するには、糸ようじや歯間ブラシを歯ブラシと一緒に使うとよいでしょう。

まとめ

一度「虫歯菌」に感染してしまうと、そこから虫歯になりやすくなります。きちんと防げるものは防いでいきたいですよね。
大人が持っている虫歯菌を赤ちゃんに感染させないためにも、大人の「だ液」をうつさないように注意してください。赤ちゃんが将来、虫歯で悩まないようにしてあげましょう。