虫歯にならないのは遺伝のおかげ? 歯医者さんいらずの人の特徴とは

世の中には、一所懸命歯を磨いているのにすぐ虫歯になってしまう人もいれば、ろくにケアをしていないのに歯が丈夫な人もいます。親なら、誰だって子供には虫歯と縁のない人生を送ってほしいと願うものですが、歯質の弱さが遺伝してしまうとすればそれは難しいですよね。しかし、虫歯のなりやすさには後天的な要因も複雑に絡んでくるので、歯の弱い親の子が必ずそうなるとは限りません。虫歯になりにくい人の特徴を知り、毎日のデンタルケアの参考にしてみましょう。

親から子へ遺伝するものとは

口内環境に関するもので、親から子へ遺伝するものには骨格(歯並び)」「唾液の質や量」「歯の質の3つがあります。ですから、生まれつきこれらの条件に恵まれている人に比べると、歯並びの悪い人や唾液が少なくて粘つきやすい人、歯の質が弱い人はどうしても不利になりやすいでしょう。

しかし、肝心の虫歯菌(ミュータンス菌)は、親から子へ遺伝するわけではないのです。それなのになぜ、子供の口の中にミュータンス菌が居着いてしまうのかというと、親子がスキンシップをする時に移るから。口移しで食べ物を与えたり、同じスプーンや箸を共有したりすることで感染させてしまうので、こうした行動に気を付けることで虫歯のリスクを減らすことができます。

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虫歯になりにくい人の生活習慣

親からどんなに丈夫な歯をプレゼントされても、その後の行動に問題があれば「歯医者さんと縁のない生活」を送ることはできません。虫歯にならない人の行動パターンを挙げてみたので、チェックしてみましょう。

<だらだらと間食をしない>
口の中に食べ物が入っている時間が長いと、酸性に傾いた状態を唾液で中和してアルカリ性に戻す暇がありません。食事や間食の間は、少なくとも2時間はあけるようにしましょう。(口の中が酸性になると、歯が溶けやすくなります)

<朝晩の歯磨きを欠かさない>
夜になると唾液の量が減り、口内が乾いてミュータンス菌の活動が活発になります。この時、歯磨きをさぼって口の中に食べ物のカスが残っていれば、それをエサにして菌が増殖してしまいますね。また、朝は夜のうちに増えた菌がたくさん残っている状態なので、きちんとブラッシングをして落とす必要があります。

<定期的に検診を受けている>
虫歯の初期段階では特に自覚症状がないので、知らない間に進行して穴が広がってしまう可能性があります。何も問題がなくても歯医者さんで定期的に検診を受け、口の中の状態をチェックしてもらうようにしましょう。

子供の虫歯予防で最も気を付けるべき時期とは?

子供を虫歯になりにくい大人にするためには、できるだけ口の中のミュータンス菌を少なくする必要があります。感染リスクが最も高くなるのは、生後1歳7ヶ月~2歳7か月までの時期。この間にミュータンス菌を多く取り込むとその状態が定着してしまうので、十分に気を付けるようにしましょう。逆に、この時期にしっかりコントロールができていれば、子供はその後の人生でほとんど虫歯に悩まされる心配はなくなります。

食器の共有を避けたり、砂糖を使った甘いものを与えないようにしたりすることも大切ですが、パパやママの口の中をキレイにしておくことも重要です。ぎゅっと抱っこしたり、ほっぺにキスをしたりする時にミュータンス菌が移る可能性があるので、歯医者さんへ通って虫歯や歯周病をしっかり治し、菌の数を減らしましょう。

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おわりに

虫歯と遺伝の関係について、いかがでしたか? 歯並びや歯質など、親からの遺伝によって生まれつきハンデを背負ってしまうものもありますが、食事の仕方やデンタルケアに気を付ければ虫歯になりにくい状態を保つことは十分に可能なので、できるだけのことをしてあげましょう。歯並びが気になる時は、歯列矯正をするという方法もありますよ。