スポーツドリンクの虫歯にならない飲み方とは? 子供への上手な与え方

暑い季節や熱を出した時の水分補給にぴったりのスポーツドリンク。体に浸透しやすいだけでなく、甘くておいしいので、子供に飲ませるママも多いと思います。しかし、スポーツドリンクには多量の糖分が含まれているってご存知でしたか? たまに飲むぐらいなら良いですが、便利だからとしょっちゅう飲ませていると、あっという間に虫歯ができてしまいます。うまく利用しつつ、虫歯になりにくい方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

スポーツドリンクを飲んだら口をゆすぐ

スポーツドリンクで虫歯になるのは、口の中に糖分が残ることでそれをエサとするミュータンス菌が活発に働き、酸を作り出してしまうからです。特に野球やサッカーなどのスポーツをしている子供はこうした飲み物を好みますが、休憩のたびにがぶがぶ飲んでいると口内が酸性の状態が長く続くので、それだけ虫歯の危険が増えてしまいます。

ちょっと面倒ですが、子供には「スポーツドリンクを飲んだら水で口をゆすぐ」ことを教えましょう。または、麦茶を入れた水筒を持たせて、スポーツドリンクの後に飲ませても良いです。大切なのは、口の中に糖分が残ったままの状態にしないこと。こうした工夫ができれば、虫歯のリスクはぐんと減らすことができますよ。

就寝前の水分補給には使わない

スポーツドリンクは、お風呂上りの水分補給としても人気があります。あっさりとした甘さでおいしいので、どんどん飲めてしまいますよね。しかし、夜は日中よりも唾液の分泌量が減るので、こうした甘い飲み物はあまりオススメできません。子供にはお水かお茶で水分を補ってあげましょう。

最も良くないのが、就寝前にスポーツドリンクを飲むこと。その後できちんと歯磨きをすればまだ良いのですが、飲んでそのまま寝てしまうと大変なことになります。就寝中はただでさえ口の中が乾いてミュータンス菌が元気になりやすいのに、そこへエサとなる糖分がたっぷり付着しているのですから歯を溶かし放題! こんなことを続けていれば、歯はどんどんボロボロになってしまいます。

キシリトール入りのガムを併用する

気温の高い季節は熱中症の危険があるので、内科の医師から「スポーツドリンクを飲むようにしてください」と指導された経験のある人も多いと思います。特に小さな子供は体内の水分が失われやすいため、素早く水分補給するためにもスポーツドリンクを持ち歩くと安心でしょう。

しかし、外出先ではすぐにうがいできないこともあるので、そうした場合に備えてキシリトール入りのガムをバッグに忍ばせておくと便利です。甘味があるので子供も喜んで食べますし、キシリトールには虫歯の原因菌を減らす働きがあるので、口の中が酸性になるのを防いでくれます。ただ、キシリトールはあまり多く取りすぎるとお腹がゆるくなることがあるので、与える量には注意してくださいね。

おわりに

虫歯にならないスポーツドリンクの飲み方について、いかがでしたか? 毎年5月~6月頃からぐっと気温が上がってくるので熱中症予防によく使われますが、だらだらと飲むのはNG! 口の中が酸性になって歯が溶けてしまうので気を付けてください。スポーツドリンクを飲んだ後で口をゆすいだり、キシリトール入りのガムを噛んだりすると、虫歯になりにくいですよ!