虫歯にならない赤ちゃんにする! パパとママが気を付けたい3つのこと

大人になってから歯磨きをさぼり、虫歯ができるのは本人の責任ですが、小さな子供の歯は親が守ってあげなければなりません。できるだけ虫歯になりにくい口内環境を整えるのも、パパとママにできる重要な仕事。
ミュータンス菌の感染リスクが高い3歳頃までは、神経質すぎるほど気を付けるぐらいがちょうど良いでしょう。注意したいポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

ポイント1:大人の虫歯菌を赤ちゃんに移さない

赤ちゃんに食べ物をあげる時、口移しをしたり、自分と同じお箸やスプーンを使ったりするのはNG。大人の口内に潜んでいるミュータンス菌が赤ちゃんに移ってしまうので、必ず赤ちゃん専用の食器を使って食べさせるようにしましょう。

意外と多いのが、パパやママは気を付けていても、おじいちゃんやおばあちゃんが孫にこうして食べ物をあげてしまうパターン。せっかくかわいがってくれているのに言いにくいとは思いますが、大切な我が子の歯を守るため、きちんと説明して分かってもらうようにしましょう。

ポイント2:3歳頃までは極力砂糖を避ける

赤ちゃんが最もミュータンス菌に感染しやすいのは、1歳7ヶ月~2歳7ヶ月の間。ですから、3歳のお誕生日までにどれだけの感染リスクがあったかどうかによって、その後の歯の強さに違いが出てくるのです。

パパやママの中には「どうせ虫歯菌を100%避けることは無理なのだから、そこまで神経質にならなくても良いのでは?」と思う人もいますが、感染リスクの高い時期に多くのミュータンス菌が居着いてしまった子と、ほとんど菌に触れなかった子とでは、口の中の虫歯菌の数が全く違ってきます。

いずれは感染してしまうとしても、それをできるだけ遅らせてやるのが親の役目。ミュータンス菌が好む食べ物は極力避け、歯に良いものを清潔な食器で食べさせてあげましょう。

ポイント3:ミュータンス菌の大好物・砂糖を遠ざける

ミュータンス菌が大好きなのは、砂糖を使った甘い食べ物や飲み物です。特に、歯にくっついていつまでも剥がれないキャラメルや飴などのお菓子は大好物! 砂糖をエサとしてどんどん酸を作り出し、歯の表面を溶かしていってしまいます。3歳頃まではできるだけ甘いお菓子を与えず、おやつにはおにぎりや蒸かしたおイモなどをあげるようにしましょう。飲み物は、お水か麦茶がオススメです。

また、時間を決めずにだらだらと食べさせるのも良くありません。食べ物や飲み物をとると一時的に口の中が酸性になりますが、唾液で中和されることによってだんだん元のアルカリ性の状態に戻っていきます。しかし、常に食べ物が口の中にあるとアルカリ性に戻る暇がなく、酸性の状態が続いて歯が解けてしまうのです。規則正しい生活で、子供の歯を守ってあげたいですね。

おわりに

虫歯にならない赤ちゃんにするため、パパやママが気を付けたいことについてまとめてみました。甘い食べ物は子供が喜ぶし、かわいいのでつい口移しで食べさせてあげたくなってしまいますが、せめて3歳のお誕生日を迎える頃まではミュータンス菌の感染リスクから遠ざけてあげるようにしましょう。唾液の働きを最大限に生かすため、時間を決めて食事やおやつを与えることも大切です。