子供が発熱したら注意!ヘルペスの症状と原因と対策

あなたの子供は発熱後にどこかに水ぶくれや口内炎のような症状は出ていませんか?
その症状の原因はヘルペスウィルスに感染したからかもしれません。
ヘルペスの症状と原因と対策についてご紹介します。

子供の発熱はヘルペスが原因かも

ヘルペスとは39度近い発熱のあと2,3日後に水ぶくれが多くできる症状です。
ヘルペスと聞くと大人の病気だと思われがちですが、水ぼうそうや突発性発疹などもヘルペスのうちに入るので子供がかかる病気でもあるのです。

ヘルペスウィルスは8種類あり、どのウィルスに感染するかでヘルペスが発生する場所が変わってきます。
代表的なウィルスは口唇ヘルペスや性器ヘルペスを引き起こす「単純ヘルペスウィルス」、水ぼうそうを引き起こす「水痘・帯状疱疹ウィルス」、突発性発疹、脳炎などを引き起こす「ヒトヘルペスウィルス」などです。
どれも感染したらすぐに発熱するのではなく、人によっては症状が出ないことや、何の前触れもなく急に39度近い発熱を起こします。
その後2,3日後くらいに水泡が多数出現します。

もし、口内炎ができている場合、口唇ヘルペスやヘルペス性口内炎と考えられますが、似たような症状のヘルパンギーナ手足口病の場合も考えられます。
しかし、ヘルパンギーナや手足口病は夏に流行することが多いため、季節が夏でなければヘルペスである可能性を考えてよいでしょう。
ヘルペスができたあとも発熱は2~5日続きます。
熱が出ている際には水分補給をしっかりとさせましょう。
頭や両わきの下を冷やすと効果的です。
もし水分もとれず、苦しそうにしているとき、またひきつけを起こしやすい場合には、早めに解熱剤を使う必要があります。すみやかに病院にかかりましょう。

子供にヘルペスの症状が。何科を受診する?

子供がヘルペスかもしれないと思ったら早い段階で小児科を受診することをおすすめします。
発熱する傾向があるため、よく風邪と勘違いしてしまうケースがありますが、早い段階で病院へ行き薬をもらわないと、患部から出血や痛みが出てきます。

ヘルペス性口内炎だった場合、歯茎が赤く腫れ出血することが多いです。
すると、食欲がなくなったり、歯磨きができないほどの痛みを伴います。
もし食欲がなくなり口から栄養を取ることができない場合は、最悪小児科で点滴を打ってもらわないとならないこともあります。

特にアトピー性皮膚炎を疾患している子供は、早い段階で受診しないとどんどん症状が重くなってしまうので注意しましょう。
また、ヘルペスは一度感染すると神経節にウィルスが潜伏するため、症状が治まったとしても、再発を繰り返す可能性があります。
特に性器ヘルペスの場合、再発リスクが非常に高いです。
日々の内服薬で再発を抑えることも可能になっているので、早めに小児科へ相談してみてください。

子供がヘルペスに感染しないための対策

ヘルペスウィルスは実は親から感染することがほとんどです。
単純ヘルペス1型は大人ならほぼ全員が保有しているウィルスになりますので、乳幼児の感染経路としてはお母さんからの感染が1番多くみられます。

口移しはもちろん、コップの共有やタオルの共有などで感染します。
虫歯菌も同様の経路で感染するため、3歳までの間は口移しや食器の共有を行わないように心がけましょう。

また、感染しヘルペスが現れた場合は手で触らないようにしましょう。
患部に触った手で他の場所を触ると、その場所にウイルスが感染してしまったり、患部に細菌が感染してしまう恐れがあります。
ツメを短く切ったり、手洗いを十分に行うなど、手を清潔にすることも心がけてください。
ヘルペスは、一度感染すると免疫が低下した際に再発しやすい病気です。規則正しい生活を心がけ、風邪などにかからないように注意しましょう。