「乳歯の虫歯」の見分け方、見つけ方のポイント2つ

乳歯の仕上げ磨きをしていて白い点や茶色い点を見つけたことはありませんか?
もしかしたらそれは虫歯かもしれません。ここでは乳歯の虫歯を見分けるポイントをご紹介します。

「乳歯の虫歯」透明感のない白い色に注意

乳歯や歯茎の境目を見たときに、透明感のない白い点のようなものがありませんか?それが乳歯の初期虫歯(虫歯が歯の表面のエナメル質にでき始めた状態)です。
初期虫歯であれば歯医者で削ったり詰め物をしたりしなくても、フッ素入りの歯磨き粉などで歯を再生させられる可能性があります。
しかし、初期虫歯を放っておくと表面のエナメル質から内部の象牙質を通り、だんだんと神経に行き渡っていきます。
乳歯は神経までの距離が永久歯に比べ短いため、たった数週間でも虫歯が神経に達してしまうと言われています。そのため、白い点がみつかったら念入りに磨くようにしましょう。

では、初期虫歯を早く見つけるためには具体的にどのようなところにチェックをしていけばよいのでしょう。仕上げ磨きの際にチェックすべきポイントをご紹介します。

奥歯と、奥歯どうしの歯の間

奥歯どうしの歯の間は隙間がないため、見た目にはわかりづらく、虫歯が進行しても気づくのが遅れやすいところです。
そのため、気づいた時には穴が開いてしまっていた、ということも少なくありません。歯医者でレントゲンを撮って初めて気づくことも多いので、よく注意してあげてください。

上の前歯と、前歯どうしの隙間

前歯は飲み物が原因で、虫歯になることが多い歯です。
哺乳瓶で長時間、ミルクやスポーツドリンクなどを与え続けたことによりできる「哺乳瓶虫歯」というものがあるくらいです。
いつも見えている歯だから、と仕上げ磨きのときに気を抜かないようにしましょう。
前歯の虫歯はかなり目立つので、子供も一番ショックを受ける部分になります。そのため、虫歯になった時に歯医者では金属ではなく、樹脂の詰め物で治療することが多いです。しかし、時間がたつと詰め物が変色することも多いので、治療をしても少し目立ってしまうことがあります。
なので一人で歯磨きをするようになってからも、会話している時などにしっかり前歯をチェックするように気を付けましょう。

奥歯の溝

乳歯の溝は深く虫歯菌がたまりやすい形をしています。あまり奥歯の溝が深いと、歯ブラシが奥まで届かないために虫歯菌が残ってしまい、奥に進行していきます。

乳歯と歯茎の間

子供の歯茎は柔らかく、歯ブラシが強く当たると痛がります。仕上げ磨きの時に、歯と歯茎の境目をきちんと磨けないと初期虫歯が始まってしまいます。

歯並びが悪い部分は歯の隙間に注意

歯並びが悪い部分は、歯ブラシが届きにくくなるため、乳歯が虫歯になりやすいポイントのひとつです。特に歯と歯の間に黒っぽい変色があるようなら、早めの治療をしましょう。

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「乳歯の虫歯」茶色い点を見つけたら歯医者へ行きましょう

虫歯菌が歯の内側の象牙質まで進行すると、歯の表面に茶色い点や線が出てくるようになります。
茶色い点の正体は、着色汚れ、または虫歯菌のいずれかになります。しかし、着色汚れと虫歯を素人が見分けるのは大変難しく、しかも乳歯は痛みを感じづらいので、子供自身にもわかりづらいのです。
茶色い点を見つけたら、痛みを感じるなどの症状がなくても、歯医者へ行くことをおすすめします。

もし茶色い点が虫歯だった場合、歯を削りその部分に詰め物をすることが多いです。虫歯が大きな場合は金属、小さい場合は歯と同じ色の材質のハイブリッドセラミックスを詰めることが多いと思います。その際には2~3回の通院が必要になります。

もし茶色い点が着色汚れだった場合には、クリーニングやホワイトニングという治療になります。しかし、費用もかかり永久歯に影響を与える場合もあるので、歯医者で相談して決めた方がよいでしょう。

もし、そのまま虫歯を放置してしまうと、神経まで虫歯菌が進行してしまいます。
特に乳歯は永久歯に比べて神経までの距離が短いこともあり、たった数週間放置するだけでも、虫歯菌が神経に達してしまいます。茶色い点を見つけたら放置せずに、必ず歯医者に行くようにしましょう。

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まとめ

白い点や茶色い点は「乳歯の虫歯」を見分けるポイントです。
仕上げ磨きの時などにしっかりと歯の状態をチェックすることが大切です。虫歯ができやすい部分はよく目を凝らしてみてみましょう。