乳歯が生え変わる時に知っておきたい3つのポイント

乳歯が抜け始めた、永久歯が生えてきたという声がママ友から聞こえると、うちの子はまだ生えてこないけど大丈夫かしら、と心配になりますよね。逆に周りの子供より、乳歯の早く生え変わりが起きると不安になってしまうこともあると思います。そんな乳歯の生え変わりの時期や、年齢、順番について、に知っておきたい3つのポイントをご紹介します。

永久歯は6歳臼歯が1番最初に生えてくる

乳歯から永久歯に生え変わる順番には個人差があります。最も早く生えてくるのは奥歯の大臼歯が一番多く、「6歳臼歯」と言われています。乳歯はおおよそ6歳前後から12歳くらいまでに永久歯へと生え変わりますが、臼歯や大臼歯とはどのようなものでしょうか。

歯の種類は大きく分けると2種類あり、前歯と臼歯に分かれます。

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切歯とは一般的に言う「まえば」上下の中央4本ずつ計8本のことになります。
その中でもっとも中央にある2本を中切歯、その隣を側切歯と呼びます。
犬歯とは一般的に言う「やえば」のことです。
「まえば」「やえば」以外はすべて臼歯となります。幅が広く、臼のような形をしています。手前側の2本が小臼歯、奥の3本が大臼歯と呼ばれています。一番奥のものは智歯と呼ばれ、一般的には「親知らず」と言われています。
そして、親知らず以外のすべての大人の歯が生え揃うのは14歳頃と言われています。
下の図は永久歯の場所と名称、生えてくる順番をまとめた図です。

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① 第一大臼歯(6歳臼歯)
② 中切歯(前歯)
③ 側切歯(前歯の隣)
④ 犬歯(八重歯)
⑤ 第一小臼歯(八重歯の隣)
⑥ 第二小臼歯(6歳臼歯の隣)
⑦ 第二大臼歯(一番後ろの奥歯)
の順でおおよそは生えてきます。

生え変わりの年齢は6歳~12歳まで

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乳歯から永久歯に生え変わる順番と、時期をまとめた写真です。一般的にはこのように6歳から12歳までに歯が生え揃う形になります。もちろん、乳歯から永久歯に生え変わる時期や順番には個人差があります。おおよその順番や年齢の参考にしてください。実際に、生え変わる順番が前後することは多くあります。

永久歯には代生歯と加生歯があります。代生歯とは乳歯から生え代わる歯です。加生歯とは乳歯の際に生えておらず、永久歯の時期に新たに生えてくる歯です。
では、乳歯が抜ける年齢、永久歯が生える年齢を比較してみましょう。

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6歳臼歯と呼ばれる「第一大臼歯」が生えるころ、乳歯が抜け始め永久歯が生える準備が始まります。乳歯は前歯から奥歯にかけて順々に抜けていきます。

永久歯は、女子の方が早く生える傾向にあったり、個人差があったりします。

乳歯の虫歯は永久歯の歯並びを悪くする

永久歯の歯並びを悪くする原因は、大きく分けて2つあります。乳歯の虫歯によるものと、乳歯から生え変わりの際のトラブルによるものです。

まず、乳歯虫歯による場合を2つ紹介します。
・神経を取ってしまった場合
乳歯が抜けにくくなってしまう
乳歯を避けて横から永久歯が生えてきてしまったりすることがある

・乳歯を抜歯した場合
永久歯のスペースがなくなってしまい、歯並びを悪くしてしまいます。
そのため、乳歯の段階から虫歯にならないよう気を付けなくてはなりません。

次に、生え変わりの際のトラブルによるものの具体例を4つ紹介します。

① 乳歯が抜けていないのに永久歯が生えてきてしまった時
→歯医者で乳歯を抜歯してもらいましょう。

② 乳歯が抜けたのに永久歯が半年以上生えてこない時
→歯医者でレントゲンを撮り、異常がないかどうか調べてもらいましょう。

③ 乳歯がいつまでも生え変わらない時
→下に永久歯がない状態(先天性欠如)の可能性があります。
歯医者で歯列矯正をしてもらいましょう。

④ 生え変わりが左右対象ではないときや乳歯が歯茎の中に埋まっているとき
→抜けていない乳歯を抜歯し、歯列矯正が必要な場合もあります。

なかなか永久歯が生えてこない、乳歯が抜けないと感じたら、こういったトラブルに当てはまっていないかどうか確認し、すぐに歯医者へ相談するとよいでしょう。

まとめ

乳歯から、永久歯への生え変わりの順番や年齢には個人差があります。しかし、心配であれば歯医者へ行き、永久歯の状態と、乳歯が虫歯になっていないかの検査をしてもらうとよいでしょう。